vol.45 「セルフコンパッション」で自分をいたわり応援しよう! | 株式会社マインドフルヘルス
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2020.09.03 メルマガバックナンバー vol.45 「セルフコンパッション」で自分をいたわり応援しよう!

2020.4.24配信
 
こんにちは!山下あきこです。
 
セルフコンパッションという言葉を聞いたことがありますか?
多くの方が困難に直面している今、とても役に立つことです。この言葉にあまり馴染みがないという方にぜひ知っておいて欲しいと思い、今回のメルマガはこれをテーマにすることにしました。
 
セルフコンパッションとは、とてもつらい状況にある友人に接してあげるように、自分自身にも接することです。
「自分がして欲しくないことはしないようにしよう」と言いますが、いつも自分に呟いている言葉を他人に言ったりしないと思います。
 
例えば大きな失敗をした時、自分に呟くこんな言葉はありませんか?
「あー、またやったね。いつもこうだ。」
「ちゃんとやるべき事をしてないから!」
「あの時こうしていれば良かったのに」
「向いてないのかもね」
 
では、今から2つ質問します。
 
・大切な友人が仕事で失敗をして落ち込んでいたら、どんな言葉をかけますか?
 
・1ヶ月で2kgのダイエットに成功したのに、その後の2ヶ月で4kg太ってしまったら、自分にどんな言葉をかけますか?
 
 
どんな言葉が頭に浮かんできましたか?
 
多くの方が自分より他者にコンパッションを持って接していることが多くの研究で分かっています。
コンパッションとは、慈悲慈愛といった意味合いがあります。
 
他人には簡単に向けることができるこのコンパッションを、私たちは自分自身に向けることに慣れていません。抵抗を感じて取り入れようとしないことも多々あります。
その理由の一つとして、自分に慈悲や慈愛を向けることと、自分を甘やかすことの区別ができていないことが考えられます。
他にも、こんな意見があります。
「自分を哀れんでいては成長がない」
「自分のことより他人のことをもっと考えるべきだ」
「自分を正当化していたら人を傷つけるのが平気になるのでは?」
これらはどれも誤解です。以下、それぞれの考えとセルフコンパッションの違いを見てみましょう。
 

⒈自分への甘やかし
子供に甘いものを与えると喜びますが、子供の幸せを願う賢い親なら、甘いおやつばかりではなく将来を見据えて健康に良いものをバランスよく与えます。目先の快楽ではなく、これから先もずっと自分の心身が健康であるように目指すのがセルフコンパッションです。
また、自己批判が自分を奮い立たせるという考え方がありますが、自分を批判することは自信を失わせ、一歩踏み出す勇気をなくすことにつながります。セルフコンパッションが高い人は、「大丈夫、目標に向かってまた進み出そう」という勇気を持つことができます。

⒉自分への哀れみ
自分だけが不幸でかわいそう!と思うのが哀れみです。
「誰にでも大変なことがある」と幅広い視点で冷静に捉えることができるのがセルフコンパッションです。

⒊自己中心的な考え
他者より自分を優先して考えるのが自己中心的な考えです。自分にコンパッションを向けることができると、他人に対してもコンパッションを持って接することができるようになります。自分を許せる人は、他人も許す傾向があります。

⒋自分の間違いを正当化
自分の間違いを認めず、他人のせいにするのが正当化です。自分に間違いがあったら、それを認めて受け入れることができる心の余裕を持つことがセルフコンパッションです。間違いを認めると、次にどのようにすべきか対策を考える意識が生まれます。

セルフコンパッションの力を養うには日々のトレーニングが必要です。
まずは、自分への批判的なつぶやきに気づくことから始めましょう。つい厳しい言葉を自分に投げてしまい、そのことに気付いたら一歩前進です。
頭や二の腕などを、ヨシヨシとなでてあげてください。そしてねぎらいの言葉をかけてあげましょう。小さなことでも何か頑張ったことがあれば、そのことを褒めてあげてください。

自分で自分に優しい言葉をかけ、褒めてあげても良いのです。そして、それこそが他者への思いやりを高める一番の近道なのです。

 
 
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