2019.5.22配信
こんにちは!山下あきこです。
今回はストレスを溜めない方法の一つ、「自然に触れる」について詳しく解説します。
「自然欠乏症候群」という言葉をご存知でしょうか。
英語ではNature Deficit Disorderといいます。イギリスでもアメリカでも2005年頃から注目が集まっているワードです。イギリスでは自然とのふれあいが少ない子供ほど、精神的身体的な問題を抱える傾向があることが指摘され、そういった子供たちを自然の中で遊ばせる取り組みをした結果、症状が改善されたと報告されています。
英国ナショナル・トラストが「12歳までにしておくべき50のこと」をリストアップしているのでそのうちの15個をご紹介します。
幼い頃こんな経験をしましたか?
1.大きな丘を転がり落ちる
2.屋外でキャンプする
3.タコあげ
4.イカダを作る
5.裸足で外を歩く
6.変わったキノコを探す
7.網で魚をとる
8.雲を観察する
9.日の出を見る
10.泥で何かを作る
11.虫と仲良くする
12.カタツムリ競争をする
13.洞窟探検する
14.石で水切りする
15.蝶を育てる
現代の多くの子供たちは、大人が機会を与えないと上記のような事をなかなか経験できない世の中になっています。平成17年のデータですが、日本の子供の26%が海や川で泳いだことがないそうです。
子供たちを気の毒に思っている場合ではありません。大人の私たちも同様に自然に触れる機会がかなり減っています。
すでに2500年前のギリシャで、医学の父ヒポクラテスは「人間は、自然から遠ざかるほど病気に近づく」と言っています。
自然と一口に言っても食事内容、環境汚染、概日リズム、運動量、電化製品の影響など様々な要因が絡むので、良いとか悪いとかどのように体に影響するのかを述べるのは簡単ではありませんが、ガンや生活習慣病、うつ病などの今問題になっている病気の多くに都会での生活パターンが影響している報告が多いのは確かです。
ガンに関しては、数年前までは病院から距離のある田舎は死亡率が高いと言われていました。早期発見早期治療の観点からは病院の多い都会の方が良さそうです。しかし最近の海外研究によるとガン罹患後の再発率は田舎暮らしの方が低かったという結果が出ており、自然環境が健康に及ぼす影響に医学会でも注目が集まっています。
静岡県富士宮市の朝霧高原で富士山マインドフルネス~自然欠乏症候群改善プログラム~を提供している山本竜隆医師は、著書「自然欠乏症候群」の中で自然欠乏症候群は子供だけでなく大人にも広がってきていると指摘しています。
大人の自然欠乏症候群の症状は、
「体がだるい」
「気力がわかない」
「眠れない・眠りが浅い」
などです。うつ病のような症状ですが、自然が充実すれば改善できるかもしれません。
では自然が欠乏していないか、あなたもセルフチェックしてみましょう。
1.日の出と日没を意識している
2.自然素材の住宅に住んでいる
3.静寂さや自然の音などを感じている
4.自然の香りを実感しやすい環境にいる
5.自然素材の衣服を着ていることが多い
6.携帯電話やPCなどに接することは少ない
7.長時間の自動車運転やヘッドホンは使用していない
8.自然食を摂取し、化学薬品は摂っていない
9.主に自然水を飲料水としている
10.食休みをして、ながら食いはしていない
11.電気毛布や電子レンジなどは使用していない
12.森林浴・海水浴・日光浴などをしている
13.1日の中で土や砂浜、芝などの上を歩いている
14.人や動物との肌のふれあいや温もりを与え合っている
15.四季を意識した食事や行事を生活に取り入れている
チェック4以下:自然欠乏症候群
チェック5~9:自然欠乏予備軍
チェック10以上:自然充実
足りない自然を日常生活に取り入れるコツは、上記のリストの数が増えるように心がけることです。都会にいて自然環境を取り入れるのが難しい場合は、公園などの緑や水のある場所を散歩する、休みの日に森林セラピーに出かける、水音や鳥の声などの音楽を聴く、家の中に観葉植物を置くなどの方法もあります。
できることから取り組んでみましょう。きっと心も体も今よりさらに元気になりますよ。