世界の死因の32%は血管が詰まる病気です。
血管を健康に保つのに有効なのはどれでしょう?
1、6時間に1時間動く
2、1時間に6分動く
3、30分に3分動く
答えは3!
続けて座っている時間が長いほど、早期死亡率が上がります。
2020年11月発行の米国生理学会雑誌に掲載された研究よると、
30分に3分くらいの簡単な運動を行うと、最も血管を健康に保つことができるという結果でした。
この研究の対象になったのは、2型糖尿病の患者さんです。
行ったのは、FMDという血管内皮機能を見る検査と、安静時ずり速度という血液の粘稠度を見る検査です。
血管内皮機能は、7時間座っていた人と、1時間に6分動いた人であまり変わりませんでした。
血液粘稠度は、1時間に6分動いた人も30分に3分動いた人も、7時間座った人よりも良い結果が出ていました。
1時間に6分の運動でも、7時間座りっぱなしよりは血管の健康に良い。
30分に3分動いた方が、より血管は健康になり、血液の流れも良い。
という事になります。
血管を健康に保つために大切なのは、
「まとめてしっかり運動することより、こまめに立ち上がること」
ということが、今回の研究でわかりました。
テレワークの導入や外出自粛で、座る時間が長くなっていませんか?
そこで、職場にいる方にも家庭にいる方にもおすすめの方法をお伝えします。
それは、
30分に1回アラームをかけて、立ち上がって窓を5分間開けること!
アラームをかけることで立ち上がるリマインドになります。
また、立ち上がる目的がはっきりすると、実行しやすくなります。
さらに、窓を開ける事は、新型コロナウイルス感染拡大対策になります。
ずっと開けっぱなしでは、部屋の温度や湿度が下がってしまうので、30分に1回窓を開けると、適度な換気ができ、温度や湿度もある程度保つことができます。
感染対策しながら、ご自身の血管も元気に保って、健康づくりを推進しましょう!
山下あきこ