日中座り続けていると、週末に運動しても死亡率が上がる | 株式会社マインドフルヘルス
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2021.08.21 健康力アップクイズ 日中座り続けていると、週末に運動しても死亡率が上がる

クイズです。日本人が1日に座っている時間の平均は?
1、7時間
2、5時間
3、3時間

パソコン


答えは1!

1日平均7時間も座っているのです。
シドニー大学が2011年に行った調査の結果で、世界20カ国の中で、最も長い時間座っているのは日本でした!

2時間座るごとに、死亡リスクが15%上昇

 2021年6月にアメリカ心臓学会で発表された研究によると、座る時間が2時間長くなるにつれ、死亡リスクが15%上昇することがわかりました。
 この研究は京都府立医科大学のグループが日本人6万人以上を7.7年観察した研究で、かなり信頼性が高く日本人にとって参考になるデータと言えます。
 さらに、死亡リスクの上昇は余暇の運動量を増やしても抑制されませんでした。運動することは健康にとても大切なものですが、土日運動したからと言って平日長時間座っているのは健康に良くない、と言うことです。

 長時間座りっぱなしでいることは、歩いたり立っていることに比較すると筋肉を動かすことが極端に少なくなります。また、大概には大きな血管が走っていますが、座ることで血管を圧迫し血流が低下します。筋肉を長時間使わない、血管が圧迫されて血流が悪くなるというこの2つの要因で健康を害します。

 長時間の座位が健康を害するというデータは多い

・1日9時間以上座っている成人は、7時間未満と比べ、糖尿病のリスクが2.5倍高くなる
2018年明治安田厚生事業団体力医学研究所
・1日11時間以上座る人は、4時間未満の人と比べ、死亡リスクは40%アップする
2012年シドニー大学
・座りすぎによる死亡が世界で年間200万人の死因になっている
2011年WHO



解決法は、30分に1回立ち上がること

 コロンビア大学の研究によると、もっとも死亡リスクが高かったのは、1日に計12.5時間以上座って過ごし、1度に30分以上座ることを繰り返していたグループでした。さらに、1回の座位作業時間が30分未満の人が最も最も低い死亡率でした。
 長時間座ったまま仕事をする方は、30分に1回立ち上がるかどうかが健康状態に大きく影響するということを知り、こまめに立ち上がる習慣をつけましょう。タイマーなどを利用して、立ち上がることを忘れない工夫をしてみましょう。

スタンディングデスクのススメ

 スタンディングデスクを導入するのも有効です。私は机の上に置くタイプのスタンディングデスクを使用しています。置くタイプのデスクでは、パソコンを置くスペースに加えて書類などを置く場所も考えて広めのものを選ぶと良いと思います。ノートパソコンの方は、視線が下になり姿勢が悪くなりがちなので、パソコンスタンドとキーボードを合わせて使うと、姿勢が良くなり、眼、肩、腰への負担が軽くなります。

自分のライフスタイルに合わせて、連続した座位の時間を短くする工夫をしてみましょう。

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