女性のがん死亡数が最も多いのは、何がんでしょう?
1、大腸がん
2、乳がん
3、子宮がん
答えは1の、大腸がんです。
2021年2月に発表された日本の最新がん統計からご紹介します。
【がん死亡数が多い部位】
女性
1 大腸
2 肺
3 膵臓
男性
1 肺
2 胃
3 大腸
男女ともに、40歳以上になると大腸がんの罹患率が増えます。
40歳を過ぎたら毎年大腸癌のチェックをしたほうがいいでしょう。
便潜血検査は便を提出するだけの簡単な検査ですので、毎年受けることをお勧めします。
では、大腸の内視鏡は何年に1度受けるべきでしょうか?
もし一度も受けたことがなくて40歳以上なら、ぜひ今年は受けてみましょう。
そこでポリープや何らかの異常があった場合は、年に1度の検査を。
何も異常がなければ3年に1度程度が適当と考えます。
小さなポリープは、カメラで見えづらいこともあります。
内視鏡は細い管の先についている前向きのカメラで、横や後ろは見えづらいという特徴があります。
しかも、大腸はヒダがたくさんあります。
大腸内視鏡検査は、筒の中から前を見ながら、デコボコ道を道を進んでいくようなものなのです。
便潜血と組み合わせて、内視鏡を数年に1回の検査を繰り返すことで、早期発見がより確実になります。
大腸がんは症状が出にくく死亡率も高いがんですが、早く見つかればちゃんと治る病気です。
昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で病院に行きづらく、人間ドックを受けていないという方も多いのではないでしょうか?
日々変化する私たちの体。定期的なチェックを先延ばしにしないことが大切です。
今年の健康診断は、何月何日に行きますか?
今すぐカレンダーに書き込みましょう!
内科医 山下あきこ