血中のコレステロール値を上げる主な原因はどちら?
1、食品中に含まれるコレステロール
2、体内で作られるコレステロール
答えは2!
血液中のコレステロールはほとんどが体内で作られます。
糖質の摂取や、揚げ物や化学物質などによる体の炎症が血液中のコレステロールを上げています。
一方、食品から吸収されて血液中のコレステロールになるのは体で作り出されるものの1/3〜1/7程度です。
それで、現在の食事摂取基準にはコレステロール摂取の制限量がないのです。
コレステロールが多く含まれる食品に卵がありますが、卵を摂取する頻度や量と血液中のコレステロールは相関がありません。
週に1個未満の人と、週に4個以上食べる人では、4個以上食べる人が最もコレステロールが低かったというデータさえあります。
ちなみに週に14個食べている人と、0個の人でL D Lコレステロール値を比較した研究でも、数値に変わりはありませんでした。
卵を1日に2個程度食べるのは全く問題ないということになります。
コレステロールは悪者のようなイメージを持たれがちですが、細胞の膜の成分であり、ホルモンを臓器に運搬し、炎症で傷ついた体を修復する役割を持っています。
血液中の総コレステロールの基準値は2015年に廃止されています。
健康診断では、評価基準もないのに検査項目に入り続けているのが個人的に不思議でなりません。総コレステロールは高くても悪いわけじゃないことを知っておきましょう。
低コレステロール血症になると、免疫力の低下、脳出血、ホルモンの分泌低下、疲れやすさなどを引き起こします。また、しみやたるみの原因となり見た目の老化が進みます。
しかし、L D Lコレステロールと中性脂肪がどちらも高い方は要注意です!
糖質や、アルコール、高温調理の食べ物や化学物質を摂り過ぎている可能性が高いです。
このような方は、体内の炎症が強くコレステロールを作り出しすぎている状態です。この状態が続くと、肝臓や血管にダメージを与えて生活習慣病を引き起こします。
油を減らす必要はなく、むしろ良質な油をしっかりと摂りましょう。すぐにエネルギーに変換されるので太ることはありません。
良質な油とは、ココナッツオイル、魚油、エクストラバージンオリーブオイル、バター、MCTオイル、ごま油、エゴマ油、アマニ油、ナッツ類などです。
加熱調理に使うなら、オリーブ油かココナッツオイル、バターがいいでしょう。加熱に向かない油で調理をすると、酸化してしまい体によくありません。
マーガリン、コーヒーフレッシュ、ショートニングは避けましょう。
まとめ
・健康診断で総コレステロールが高くても気にする必要はありません。
・卵は、1日2、3個食べても問題ありません。
・良質な油を摂りましょう。
・L D Lコレステロールと中性脂肪が高い方は、糖質・お酒・揚げ物を減らしましょう。