果物はそのまま食べる?ジュースで飲む? | 株式会社マインドフルヘルス
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2021.01.09 健康力アップクイズ 果物はそのまま食べる?ジュースで飲む?

体重が減るのはどちらでしょう?

1、果物をそのまま食べる

2、果汁100%ジュースを飲む

 

答えは1です!

 

米国バージニアメイソン医療センターの研究によると、

果物を1日1回食べると、3年間で0.45kgの減量が期待できるそうです。

果汁100%ジュースを1日1杯飲むと、3年間で体重が0.18kg増加するという結果でした。

 

これは、野菜でも同様の結果が予測されます。

健康そうな果物ジュースや野菜ジュースも、飲み続けることで肥満につながることを知っておきましょう。

果物や野菜は、丸ごと食べることが大切です。

 

ジュースに加工すると、食物繊維が取り除かれ、糖質だけを摂る事になります。

また、果汁に含まれる果糖は、肝臓で中性脂肪になります。

果糖をジュースとして飲むことで体に一度に流し込まれるので、速いスピードで吸収されて肝臓に行きます。

さらに、血糖値を急速に上げてインスリンを過剰に分泌させます。

 

これを続けることで、内臓の脂肪が増え、血糖が高い状態を作り出すのです。

 

その結果、血管の内部が傷つき、心筋梗塞や脳梗塞などの原因になります。

 

体重が増えるだけではなく、将来の健康に大きく影響するのです。

 

では、なぜ果物をそのまま食べると痩せるのでしょうか?

 

理由は、食物繊維が豊富なところにあります。

食物繊維と一緒に摂ると、果糖の吸収がおだやかになり、脂肪の蓄積や血糖値の上昇が抑えられるのです。

また、食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、腸の壁の働きを正常に保ってくれます。腸の働きが良くなると、やせ菌が増え、幸せホルモンのセロトニンが増え、有害物質や老廃物の排泄がスムーズになるなど、数々のいいことがあります。

野菜も果物も、ジュースで簡単に栄養がとれるものではありません。

形を見て、香りをかいで、じっくり噛んで味わうことで、体に負担をかけずに栄養を吸収することができるのです。

 

食事は栄養とるためだけのものではなく、味を楽しむだけのものでもありません。

食べることそのものが、生きている証であり、喜びです。

食事をもっと楽しみ、喜びを感じる時間にしましょう!

 

内科・産業医 山下あきこ

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