言わずと知れた京セラ創業者の稲盛和夫さんの本です。
1990年に米国のAVX社を買収したとき、京セラの経営哲学を理解してもらうために
両社の幹部が集まって勉強会を開きました。
この勉強会で資料として用いた「心を高める、経営を伸ばす」という本を
米国にも理解されやすいようにまとめられ英訳されたのがこの本です。
最近のビジネス書では、「努力せよ」とか「苦境を乗り越えよ」というような
戦後の日本人ぽい根性論はとんと見かけなくなりました。
この本にはこんな項目があります。
・一歩一歩夢を実現する
・本能心をおさえる
・自分に打ち克つ
・自らに厳しい課題を課す
・無私の心が人を動かす
私は企業して3年目ですが、24時間仕事のことを考え続ける日々を過ごしています。
自宅でできるビジネスとか、フリーランスとかいうと、現代の苦労しない働き方のような響きがありますが
どんな起業家も夢を描いて努力を続けているのは間違いありません。
1日数時間働いて、楽に稼げると思っている人はほとんどいないと思います。
ビジネス書や自己啓発書をたくさん読む中で、このように耳の痛いことをあえてちゃんと伝える稲盛さんの言葉は
頑張った分、道は開けるという希望をくれました。
メンタルヘルスの仕事をしていると、「頑張りすぎないで」と人に言ってますが
たまにはこうして
「頑張ってもいいんだ、ちょっと無理してもいいんだ」
と言ってもらうと少しほっとして、そしてやる気がでる私です。