ポルトガルの名門コインブラ大学は、過食の症状をもつ女性に4週間、思いやりと呼吸のトレーニングを4週間続けてもらったところ、過食行為が減ったという研究結果を報告しています。
トレーニングを行ったグループは、
呼吸瞑想、
ゆっくりした呼吸法、
ボディースキャン、
マインドフルイーティング
自分や他者への思いやりの瞑想などを
音声ガイドを使ったり、自分で用意したツールをつかって自由に実践しました。
そして、4週間を通して日々の呼吸、五感、行動、食欲、感情についてあらゆる場面で気づくように心がけました。
その結果・・・
食べたい衝動
体重や体型への心配
自分への批判、評価
気分の落ち込み
ストレス
が減っていました。
そして、
食べたいという気持ちへの気づき
感情や行動への気づき
安心感
自分への愛着、愛情
が高まっていたのです。
参加者の93%が、冷静な気持ちで食べ物に意識を向けて食べる事ができるようになり、
自分に対して優しい気持ちを持つ事ができるようになっていました。
1週間目にしっかりと呼吸瞑想やボディスキャンを行った事で、
感情や行動にいかに無関心であったかに気づき、参加者は2週目以降はさらに実践するようになっていました。
我慢や自己批判が減って、自分を愛するようになりながら、食事への過剰な欲求がおさえらえるのは
理想的な生活習慣の改善法です。
具体的な栄養や運動の実践もおろそかにできませんが、
まずは自分の無意識だったところに気づくところから始めたいですね。
Clin Psychol Psychother. 2017 Nov;24(6):O1437-O1447. doi: 10.1002/cpp.2094. Epub 2017 Jun 13.