今日は自分に優しい食べ物シリーズの8回目、「アボカド」について書いていきますね。
アボカドには、10種類を超えるビタミンと11種類のミネラルが含まれます。さらに良質な油と食物繊維も豊富で、健康や美容を高めるために効果的な食材です。
今回自分に優しい食べ物として「アボカド」を紹介したポイントは、ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」の生成に関係するビタミンEが多く含まれていることです。ビタミンEを摂ることで、ストレスに対する適応能力の向上が期待できます。
2022年7月にアメリカ心臓学会雑誌に掲載されたペンシルバニア大学の論文によると、アボカドを毎日食べると、コレステロールが下がることが報告されています。
半年間アボカドを毎日食べた女性は、血液中の総コレステロール値が下がり、さらに、血液中のLDLコレステロール値も低下していました。
また、アボカドを食べることで、インスリンの過剰分泌が抑制されます。
アボカドに含まれる「マンノヘプツロース」という成分は「グルカゴン」というホルモンの分泌を促し、「インスリン」の過剰分泌を抑える働きがあります。
「インスリン」は血糖値を下げ、体内時計の調整にも関わる大切なホルモンですが、「インスリン」の過剰分泌が続くと脂肪の蓄積を促し、肥満の誘発や血糖値の乱高下を引き起こしてしまうのです。
「グルカゴン」は血糖値の上昇を促すホルモンですが、アボカドは低糖質な食材なので、アボカドによって血糖値が急上昇する心配はありません。
さらにアボカドに豊富に含まれる不飽和脂肪酸や食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにする作用があるため、血糖値が気になる方でも安心して食べやすい食材です。
アボカドは「森のバター」といわれるほど、脂肪が多い食べ物です。カロリーも高めですが、アボカドを毎日食べても太らないのでしょうか?
アボカドのエネルギーの77%は脂肪由来です。
しかし、アボカドを毎日食べても血中コレステロール値は増えません。
別の研究では、肥満の人はアボカドを食べるほど体重が減少し、腹囲が小さくなったという報告もあります。もちろんアボカドでも食べ過ぎれば太りますが、適量なら毎日食べても太らないでしょう。
血液中の脂肪を増やすのは、油ではなく「糖」です。
オイルたっぷりのアボカドよりも、スイーツやビールの方が脂肪を増やす原因になります。ご飯やパン、麺類など主食となる炭水化物の摂りすぎも注意してください。
他にも、アボカドに含まれる「アボカド大豆不鹸化物」には、関節症の痛みを軽くする効果があります。また、軟骨の保護や炎症を軽減させる働きも期待できるでしょう。
関節の痛みや炎症が気になる方にも、アボカドがおすすめです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
この続きはまた来週♡
葉月ようか