30. Pause⑫ながら食べはしない | 株式会社マインドフルヘルス
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2023.09.05 30. Pause⑫ながら食べはしない

こんにちは。今日はPauseの⑫「ながら食べはしない」について書いていきます。
まずは『Journal of Health Psychology』という論文雑誌で報告されている「ながら食べ」の研究を紹介したいと思います。

ダイエットをしている女性に歩きながらシリアルバーを食べてもらい、その後にスナックを食べてもらいました。
すると、歩かずにシリアルバーを食べた女性に比べ、スナックを食べる量が多かったとそうです。

論文では、歩きながら食べていた女性の方がスナックの量が増えた理由として、「歩いたからいいだろう」という安心感が生まれてしまったためではないかと考えられているようです。

しかし歩きながらの食事は意識が「食」に向かず、歩くことに分散されてしまいう結果、噛む回数が減ったり、 満腹感や満足感を感じにくくなり、だらだらと食べ続けてしまったり、食べた量を忘れてしまったりと、「食べた」という意識が低くなり、ついつい食べ過ぎてしまうことにつながります。
また、食事の合間にお菓子を食べてしまうなど、間食する機会も増え、 カロリーオーバーから体重の増加に繋がりやすくなります。

「歩きながら」以外でも、スマホを見ながらの食事、 パソコンで仕事をしながらの食事、歩きながら、移動しながらの食事など、 何かをしながら食事をすることは一見効率的と思えますが、 健康の面から考えると全くおすすめ来ません。

「ながら食べ」には満足感が低下し食べ過ぎに繋がる以外にも、デメリットがまだまだあります。

咀嚼回数が減る・早食いしやすくなる
ながら食べをすると、咀嚼回数が少なくなり、よく噛まずに飲み込むことになり、唾液の分泌量が減って消化に悪影響を与える上、 胃や腸にも負担をかけてしまいます。また、ついつい早食いになってしまうことが多くなり、満腹中枢が働く前についつい食べ過ぎてしまいがちに。 
また、早食いは血糖値の急上昇を引き起こし、肥満の原因にもなったり、 血糖値の急変動が続くとインスリン抵抗性や、 糖尿病、更には、 低血糖によるメンタル不調にも繋がりやすくなります。

・消化吸収能力が低下する
脳は食べ物の味だけでなく、見た目や香りによっても「今は食事中だ」と認識して、消化器官に指令を出し、 唾液や胃酸、消化酵素を分泌させて食べ物の消化吸収に備えます。
しかし、ながら食べをして他に意識が向いてしまうと、 脳が食事をしていると判断できずに消化機能が鈍ってしまいます。 その結果十分な消化吸収が出来ず、胃の不調や便秘などのリスクに繋がりやすくなります。
これには自律神経が大きく関わっています。胃腸の動きを活発にして消化吸収を行うには、 「副交感神経」がしっかり機能することが必要不可欠ですが、テレビやスマホを見ながら食事をしてしまうと、逆に交感神経を優位にさせてしまい、内臓の働きを大きく狂わせてしまう原因となります。
脳に食事をしていることをしっかり認識させるためにも、食事の際には食事の方に集中するよう心掛けましょう。

・姿勢が悪くなる
スマホやパソコンを見ながらの食事は、 ついつい背中が丸まったり姿勢が悪くなりがちです。 姿勢が悪い状態で食事をすると、内臓を圧迫し消化吸収に負担をかけます。 また消化機能の低下により基礎代謝が低下し、肥満や生活習慣病になりやすくなります。

「ながら食べ」はデメリットはあってもメリットは一つもありません。
このことを理解して、今日から「ながら食べ」はやめましょう!

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
今日はここまで。
葉月ようか

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