26. Pause⑧食べ物の選択と感情との関係について考えてみよう | 株式会社マインドフルヘルス
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2023.08.07 26. Pause⑧食べ物の選択と感情との関係について考えてみよう

今日は感情的な食欲がある時に、どんな食べ物を選択してしまうのかについて、書いてみたいと思います。

イライラ、不安、フラストレーション、寂しさ、疲れなどのネガティブな感情。そして暇な時に、無性に食べたくなるもの、何か特定の食べ物を食べたくなったりした経験はありませんか?ちょっと思い起こしてみてください。
もしかしたら、そんな時にはいつも食べたくなるもの、お気に入りのコンビニスィーツやファーストフードがあるかもしれません。

身体感覚からくる栄養補給のための空腹感ではない場合は、スイーツやスナック菓子、ファストフード、インスタント食品など脂質と甘み、脂質と塩味の組み合わせのもの、高カロリーのものを食べたくなる傾向があります。
特に女性はその傾向があると言われています。

感情から食べたくなる時は、強いストレスを感じていて、その状態の時に体の中で分泌が増えるホルモンがあります。それがストレスホルモンである「コルチゾール」です。

「コルチゾール」はストレスに対抗し、生命を維持しようと副腎皮質から分泌されます。ストレスを感じると交感神経を刺激し、体の緊張状態を保ち、脈拍や血圧を上昇させて、脳を覚醒させます。

コルチゾールの分泌量が増えると体は食糧が不足していると思い込み、食べ物を見るたびに大食いする可能性が高くなります。
また、コルチゾールの増加に合わせて幸せホルモンと呼ばれる食欲を抑える「セロトニン」が減少し、セロトニンの働きが抑制されるために、食欲が増してしまいます

胃から分泌されるグレリンというホルモンと、脂肪細胞から分泌されるレプチンというホルモンも食べ過ぎと関わっています。
グレリンは、空腹になると分泌されますが、心身の疲労や睡眠不足などでストレス一杯だと、グレリンが増加してレプチンが減少する傾向にあります。
すると、レプチンが持つ食欲を抑制するホルモンが十分分泌されないため、食欲が抑えられなくなってしまいます。

甘いもの、脂っこい物、塩味のものなどを体が欲していることに気づいたら、自分の中にあるストレスに気づくようにしましょう。
そして、お腹ではなく、心の脳を満たす方法がないか、少し間をおいてみましょう。

自分の心と体に着目して俯瞰する力を身につけるには、やはりマインドフルネスが有効的です。
まずは自分の中のネガティブな感情に気づく。

私の経験談ですが、私は自宅ではお酒を飲まないようにしていました。
しかし、コロナ渦での生活で、気づいたら、お酒(ビール)を飲むようになっていたのです。
おつまみがないとビールを飲めないので、ビールを飲みながらおつまみにも手を出していました。そしておつまみも、以前はそんなに好きではなかったポテトチップス(脂質+塩味)を好むようになっていました。

そんな自分に気づいて、なぜこんなにビールを飲んだりポテトチップスを食べてしまうのか、自分の中にある感情を観察しました。

すると、「あー、私は寂しいからビールを飲んだりポテトチップスを食べたりしているんだ」と自分の中の「寂しい」という感情に気づきました。

残念ながら、寂しさを癒す代わりの方法を見つけることができず、しばらくは感情の赴くまま飲んで食べてを続けていました。

そして最近やっと、その生活に変化が訪れました。食べ過ぎてしまって、気持ち悪くなってしまったんです。
その後の体調の悪さを経験し、「ビール+ポテトチップス=体調が悪くなる」という図式が頭に浮かぶようになり、最近はビールを飲みたい、ポテトチップスを食べたいと思わなくなりました。

ビール+ポテトチップス=幸せが、ビール+ポテトチップス=体調が悪くなるというイメージに変わり、この悪習慣を手放すことができたように思います。

私のこの経験談が皆様の食行動の変容のきっかけになったり、少しでもお役に立てたら嬉しいです。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
今日はここまで。

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