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健康経営とは?従業員の健康が会社の業績アップにつながる?

みなさんは「健康経営」という言葉をご存知でしょうか?

「健康経営」は、世界的に注目されている「健康」と「経済」を向上させるための重要な取り組みです。しかし日本のビジネスパーソンは、残念ながらほとんどの人が「健康経営」について認識していません。

そこで今回の記事では、業績アップにつながる「健康経営」について解説します。

目次

「健康経営」が会社に利益をもたらす

日本人ビジネスパーソンの20〜40代のうち、健康経営について知っている人は全体の15%以下だったそうです。

さらに50代になると、5%しか健康経営について理解していませんでした。あなたは、働く人の健康が会社に利益をもたらす「健康経営」についてご存知ですか?

健康経営とは?

「健康経営」とは、経済産業省によると「従業員などの健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること」と定義されています。

つまり、働く人の健康増進が会社の利益をもたらすということです。

しかし、経営幹部の年代にあたる50代のビジネスパーソンの95%は健康経営について分かっていません。日本に健康経営の考え方が根付くには、もう少し時間がかかりそうです。

従業員への健康投資が業績アップにつながる

従業員への健康投資は、生産性の向上や組織の活性化をもたらすといわれています。

結果的に、業績向上や株価向上につながるということです。

平成26年からは「健康経営銘柄」が選定され、健康への取り組みを行っている企業が社会的に評価を受ける仕組みが始まっています。「健康経営銘柄」に選定されている企業なら、今後の業績向上が期待できるでしょう。

アメリカでは「幸福経営」が注目されている

アメリカでは「幸福経営」が注目されています。

「幸福経営」とは、健康経営から一歩進み、従業員の幸福度を向上させるための取り組みです。

幸福度が上がるほどパフォーマンスが向上し、結果につながりやすくなることが数々の研究で明らかになっています。成功するから幸福になれるのではなく、幸福が成功をもたらすということです。

健康習慣を身につけると寿命が伸びる

健康的な生活習慣を身につけると、活動のパフォーマンスが向上します。さらに、健康習慣は寿命を伸ばす効果も期待できるのです。

健康的な生活習慣とは

出典:保険指導リソースガイド

健康的な生活習慣として、どのようなものが思い浮かぶでしょうか?

運動する、食べすぎないようにするなど……まずは基本的な生活習慣の改善から取り組むのがおすすめです。煙草を吸う人は禁煙する、お酒が好きな人はアルコール量を控えるなど……自分にあった方法を見つけてみてください。

健康経営としては昼休みに10分散歩する、エレベーターではなく階段を使うなど、簡単にできる取り組みを推奨するとよいでしょう。睡眠時間や歩数を部署対抗で競わせたり、会議前に深呼吸を取り入れたりするのも効果的です。

従業員用のおやつを常備している会社であれば、健康的なおやつに切り替えてみるのもおすすめ。スナック菓子やチョコレートから野菜スティックやナッツに変えるだけでも、従業員の健康増進につながります。

健康習慣は何歳までに始めればいいのか?

健康的な生活習慣が大切なことは分かっているけれど、「今更始めても遅い」と諦めている人も多いのではないでしょうか?

実は、健康的な生活習慣は何歳から始めても寿命を伸ばす効果があることが分かっています。80歳から始めたとしても、食事管理や運動など6個の健康習慣を身につけることで寿命を伸ばす効果が期待できるのです。

もし会社の経営に関われるなら、働く仲間と一緒に健康への取り組みを始めてみませんか?パフォーマンス向上や業績アップのためにも、会社を上げて健康経営を始めてみてください。

健康経営が会社の未来を明るくする

従業員の健康を高める活動は、会社に多くの利益をもたらします。

「散歩や階段使用を推奨する」「禁煙や減煙をうながす」など、ちょっとしたところから健康への取り組みを始めてみてください。健康経営の取り組みが根付いてきたら、一歩進んで「幸福経営」を始めることもおすすめです。

従業員の会話と笑顔が増えると、会社自体が活気づいてさらなる業績向上が期待できます。何歳から始めても「今更遅い」ということはないので、ぜひ「健康経営」の考え方をより多くの人に広めていきましょう。

この記事を書いた人 医師 山下あきこ

1974年、佐賀県生まれ。二児の母。内科医、脳神経内科専門医、抗加齢医学専門医、医学博士。アメリカ神経学会会員でもある。1999年…

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