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疲労回復にはビタミン摂取を!疲れやすさを感じたら〇〇を取り入れると良い?

激しい運動をしたわけではないのに「疲れるな…。」と、体の疲れやすさを感じたことはありませんか?

疲れを感じるときに、具体的にどんな栄養素を取り入れればいいのか分からない人も多いはず。

今回は疲れやすさを感じるあなたに知ってほしい、ビタミンの大切さについてお伝えします。

目次

「疲れやすさ」は実は栄養の偏りが原因かも

内科外来でもよく聞く症状のひとつが「疲れやすさ」。

何か病気が原因ではないか?と心配になって来られる方もいますが、ほとんどの場合、実は「栄養の偏り」が原因であることが多いんです。

とくに体重の増加を気にしてダイエットされている方だと、体重を減らそうとして肉や油を控えてしまうため、適切な栄養素が体の中で不足してしまいがちになります。

疲労回復に役立つ「ビタミンB群」

たくさんある栄養素の中でもとくに疲労回復に役立つのはビタミンB群です。

巷で肉体疲労や体力消耗にアプローチしてくれる栄養ドリンクや錠剤などには、必ずと言っていいほどビタミンB群が入っています。

しかし、栄養ドリンク剤による疲労回復効果は糖分とカフェインを一緒に摂取することによるものが大きいと考えられます。そのため実は、栄養ドリンクよりも砂糖を入れたコーヒーとマルチビタミンサプリを飲んだ方が余程安価で効果的だと言えます。

ビタミンB群の効果とは?

では、ビタミンB群の効果を具体的にお伝えします。また、ビタミンB群を多く含む食品例もご紹介します。

筋肉や神経の疲れを和らげるなら「ビタミンB1」を

ビタミンB群の中でも、筋肉や神経の疲れを和らげる効果が期待できるのがビタミンB1です。

ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える役割がある栄養素。これが不足してしまうとエネルギーが作られなくなってしまうため、疲れを感じやすくなります。

▼ビタミンB1を多く含む食べ物・豚肉
・玄米
・うなぎ
・ニンニク

倦怠感を感じるなら「ビタミンB2」を

ビタミンB2はタンパク質をエネルギーに変える役割を持つ栄養素。不足すると倦怠感の原因に。

▼ビタミンB2を多く含む食べ物・卵
・納豆
・牛乳
・ほうれん草
・レバー

貧血・食欲不振が気になるなら「ビタミンB6」を

脳ホルモンの生成にも欠かせないものなので、不足すると貧血や食欲不振の原因に。

▼ビタミンB6を多く含む食べ物・魚
・鶏肉
・レバー
・バナナ

疲労による痺れが気になるときは「ビタミンB12」

ビタミンB12もビタミンB6と同じく、タンパク質をエネルギーに変える栄養素です。また、脳神経の働きにも関わっており、痺れなどの症状があった時に処方される薬「メコバラミン」もビタミンB12でできています

▼ビタミンB12を多く含む食べ物・魚介類
・海苔やわかめ
・赤身の肉やレバー
・卵
・乳製品

ビタミンB群は総合的に摂取することを心がけよう

ビタミンB群はそれぞれの役割を持っていますが、ひとつだけ補えばいいというわけではありません。

お互いが助け合って栄養素をエネルギーに変える仕組みを持っているため、総合的に取り入れることを意識してみましょう。

サプリで摂るなら用量や生産地表示をチェックして

ビタミンB群を毎日摂取したいと思っていても、食事で取り入れるのはなかなかむずかしいですよね。

そんなときはサプリメントを活用するのもひとつの手です。しかし、サプリメントには「ビタミンB」と書かれていても配合用量は0.1mgしか入っていないという粗悪品も見受けられます。

そのため、サプリメントを購入する時には配合用量や生産地の表示をよくチェックすることをおすすめします。

ビタミンB群は積極的に生活に取り入れよう!

ビタミンB群欠乏症になってしまうと、疲れを感じるだけでなく、生理痛や頭痛など日常生活に支障をきたす症状を起こしてしまいます。

しかし、過剰摂取での問題報告はほとんど見られないのです。そのため、アレルギー症状がなければ毎日の積極的に取り入れるようにしましょう。

この記事を書いた人 医師 山下あきこ

1974年、佐賀県生まれ。二児の母。内科医、脳神経内科専門医、抗加齢医学専門医、医学博士。アメリカ神経学会会員でもある。1999年…

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