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気持ちを切り替える方法とは?仕事でミスしやすいのはどんなとき?

仕事でミスをすると周囲の目が気になり、気分が落ち込んでしまうもの。

気持ちを切り替えられず、焦ってミスを繰り返してしまうこともあるのではないでしょうか?

そこで今回は「気持ちを切り替える方法」「ミスを起こしやすい状況」について解説していきます。

目次

仕事でミスしたときに気持ちを切り替える方法

昇進や転職、仕事で新しいことにチャレンジするときに、ミスや遅延はつきものです。ミスしても上手に気持ちを切り替えて、さらなるステップアップを目指していきましょう。

無意識に自分を責めない

仕事でミスをしてしまった時、無意識に自分を責めていませんか?

「失敗ばかりで人に迷惑をかけるだめな人間だ」
「どうせ何をやってもうまくいかない」

このように自分へのダメ出しを繰り返すと、脳が「できない自分像」を潜在意識に刷り込んでしまいます。すると、潜在意識に刷り込まれた「できない自分」として行動するようになってしまうのです。

仕事のミスを繰り返してしまうのは、失敗→落ち込み→「できない自分」の刷り込み→次の失敗という負のサイクルができるから。気持ちを上手に切り替えられなければ、負のサイクルはなかなか断ち切れません。

自分を責めずに「事実として受け入れる」

気持ちを切り替えるコツは、仕事のミスをしても「今回だけの事実」として客観的に受け止めることです。

「今回は失敗した。次はうまくいくようにしよう」

自分を責めたり、過去の失敗とつなげて考えたりすると、新たな失敗を生み出してしまいます。もっと気持ちを楽にして、次の成功へ向けて前向きに考えましょう。

無理してポジティブになろうとしなくていい

前向きになろうと思っても、気持ちをコントロールするのは難しいですよね。

実は「ポジティブ思考にならなくては」と思えば思うほど、幸福感は下がります。なぜなら、今の自分の考え方を否定的に受け止めているからです。

自分のネガティブな気持ちを受け入れよう

気持ちを早く切り替えるためには、自分がネガティブになっていることを認めてあげることが大切です。自分の感情を受け入れることで、不思議と心が軽くなり、気持ちを切り替えやすくなります。

「私はミスして落ち込んでるんだね。周りからの目が気になって辛いね。」
「でも人間だからミスすることもあるよ。完璧な人間なんていないよ。」

ミスした自分を否定するのではなく、ミスして落ち込んでいる自分を優しく受け入れましょう。そうすることで気持ちが早く切り替えられ、次のステップに進めます。

「失敗は教訓」という気持ちを持つ

仕事のミスをミスのまま放置するのではなく、教訓として今後の成功のために活かしましょう。

▼仕事のミスを教訓にする方法

・どうしてミスが起こったか検証する
・どうすればミスを防げるかアイデアを出す
・周囲の人にやり方を聞いてみる

ミスを教訓にしたら、次は「実際に成功するシナリオ」をイメージしてみてください。脳に「成功するイメージ」を刻み込み、「失敗した自分」という潜在意識を「成功する自分」に上書きするのです。

すると、次に同じ状況になった時に、自然と「成功する行動」が取れます。

転んでも、ただでは起きない強さを身につけてください。

要注意!仕事でミスを起こしやすい状況3選

その日のコンディションや状況・環境で、ミスの発生率は変わります。脳科学の観点から、仕事でミスを起こしやすい状況を見ていきましょう。

1. 睡眠不足

睡眠不足による疲労の蓄積は、仕事のミスを誘発します。

実は、5〜6時間の睡眠では不十分なケースがほとんど。5〜6時間の睡眠では「集中力の低下」「作業の精度低下」などを引き起こすことが確認されています。

ほとんどの人は7〜9時間の睡眠が必要です。ミスを起こしたくないなら、7時間以上の睡眠を確保しましょう。

もし「寝たくても眠れない」という状態が2週間以上続いているなら、心が疲れているサインかもしれません。休養をしっかり取り、専門の医師に相談することも検討してみてください。

2. コミュニケーション不足

コミュニケーション不足も、仕事のミスが増える原因の1つです。

スタッフ間の気持ちが離れていると、仕事のことで相談しにくくなります。「仕事を引き受けすぎる」「小さなミスを隠そうとする」など、悪循環にも繋がってしまうのです。

スタッフ同士はコミュニケーションをしっかり取って、風通しの良い職場づくりを意識してみてください。信頼関係を築くためには、ときに「失敗を共有する」「あえて弱みをさらけ出す」ことも大切です。

また、進捗状況をこまめに確認し合うことで、コミュニケーション不足によるミスは起こりにくくなります。「今何をしているのか」「どのような状況か」を定期的に確認し合い、仕事をスムーズに進めていきましょう。

3. その仕事が好きでも得意でもない

あなたは、その仕事が好きですか?自分の得意分野を活かせていますか?

慣れない仕事なら、ミスはつきものです。しかし長く働いているのにミスを繰り返してしまうのなら、その仕事や職場環境が合っていないのかもしれません。

人生が終わることをイメージしたとき、後悔する可能性があるなら、一度立ち止まって考えてみてください。一度きりの人生を充実させるために、情熱を持ってできる仕事を探してみることも大切です。

失敗も「自分らしく生きるためのステップ」と考え、次の階段を登っていきましょう。

仕事でミスするのは当たり前!上手に気持ちを切り替えよう

慣れない仕事や新しい挑戦において、ミスはつきもの。ミスをしたときに落ち込んだり、ネガティブになってしまうのも当たり前のことです。

ミスで落ち込んでしまったとき、まずはネガティブな自分を受け入れてあげましょう。心が軽くなってきたら失敗を教訓にして、次の成功のために活かすことを考えてみてください。

繰り返しミスを起こしてしまう場合は、睡眠不足による疲労や、スタッフのコミュニケーション不足などが影響しているかもしれません。もし「仕事が合っていない」と感じるなら、もっと情熱を注げる仕事を探すことも検討してみることも大切です。

この記事を書いた人 医師 山下あきこ

1974年、佐賀県生まれ。二児の母。内科医、脳神経内科専門医、抗加齢医学専門医、医学博士。アメリカ神経学会会員でもある。1999年…

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