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ビタミンDで花粉症が軽くなる?アレルギー症状を軽減させる食べ物とは?

関東から九州エリアは、2月末にスギ花粉がピークを迎えます。

温暖化の影響によって花粉の飛散量は年々増加しており、その影響からか花粉症になる人も増えているようです。なんと、東京都民の49%が花粉症であるというデータもあります。

また、花粉症を発症する年齢も若くなってきており、薬局では小中学生用のアレルギー薬が販売されています。日本で暮らす多くの人にとって、2月末〜4月は非常にツラい時期であるといえるでしょう。

この記事では、医師の山下あきこが「花粉症に効果的な栄養素」について解説します。すでに花粉症になってしまった人も、まだ花粉症になっていない人も、ぜひ最後までチェックしてみてください。

目次

花粉症の症状を軽減する食べ物とは?

花粉症対策を考えるとき、まずは「マスク」「メガネ」「薬」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?

実は、食べ物で花粉のアレルギー対策をすることも可能です。内側からもしっかりケアして、花粉症のアレルギー症状をできるだけ緩和させましょう。

花粉症にはビタミンDが効果的!

花粉症の症状軽減に効果的な栄養素は「ビタミンD」です。

「ビタミンD」には免疫を調整する作用があり、花粉症を予防・軽減する効果が期待できます。すでに花粉症になってしまった人も、まだ花粉症になっていない人も、ビタミンDをしっかり補給しておくとよいでしょう。

ポーランドの研究によると、花粉症の子どもを対象に1日1000IUの「ビタミンD」サプリメントを投与したところ、アレルギー症状が軽くなったそうです。プラセボを飲んだ子どもたちと比べると、アレルギーの薬を飲む量も減少していました。

花粉症対策にはビタミンDサプリメントがおすすめ

花粉症の季節が近づいてきたら、「ビタミンD」のサプリメントで対策を始めるのがおすすめです。

ビタミンDを増やすには日光浴が効果的ですが、外出することで花粉を浴びてしまい、かえって症状がツラくなることもあります。さらに冬場は日照時間が短いため、スギ花粉がピークになる2月末に日光浴だけで「ビタミンD」を増やすのは難しいでしょう。

ビタミンDは食べ物からでも摂取できる

ビタミンDは、食材から摂取することも可能です。

▼ビタミンDが多い食材

・鮭
・ブリ
・カレイ
・しらす
・キノコ類
・卵
・バター

単一食材をたくさん食べるよりも、多種類の食材を取り入れた方が栄養の偏りが少なくなるのでおすすめ。普段の食事でこまめにビタミンDを摂り、花粉症の症状軽減や免疫力アップをめざしましょう。

花粉症の症状を軽減する方法

花粉症の季節になったら、基本的な対策も忘れずに行うことが大切です。

花粉症になっていない人も、花粉の多い季節は同様に対策することをおすすめします。なぜなら、花粉症は花粉にさらされる量が多ければ多いほど、アレルギーを発症しやすくなるからです。

メガネ・マスクを着用しよう

最も効果的な予防策は、花粉にさらされないようにすること。

粘膜に花粉がつかないように、メガネやマスクなどは常に身につけておきましょう。外出するときの服装は、花粉が付着しにくい素材の衣類を選ぶのがおすすめです。

自宅に入るときは、玄関前で衣類や持ち物についた花粉をパタパタと落としてください。

花粉が大量飛散している日には窓を開けず、洗濯物や布団も干さないようにすることも大切です。花粉が飛んでいる季節に洗濯物を干す場合は、取り込む前によくはたきましょう。

朝と夜の症状悪化に注意しよう

花粉症の症状は、朝と夕方に悪化しやすくなります。

朝はモーニングアタックとよばれ、身体の反応が活発になりやすい時間帯です。家の中にある花粉が舞い上がり、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどの症状が強く現れます。

夕方は、昼間に飛散した花粉がまちなかに舞い降りて、部屋の中に入り込む時間帯です。多量の花粉にさらされるため、花粉の量に比例して症状も悪化しやすくなります。

花粉症の季節をラクに乗り切るためには、朝と夕方の対策をとくにしっかりと行うことが重要です。通勤・通学などのやむを得ない外出はメガネやマスクを身につけ、それ以外はできるだけ外出しないようにするとよいでしょう。

ビタミンDの補給で花粉症をラクに乗り切ろう!

温暖化の影響もあり、花粉の飛散量は年々増加しているようです。

日頃からビタミンDをサプリメントや食材からこまめに取り入れ、内側からしっかりとケアしておきましょう。花粉症の季節はメガネやマスクを身に着け、家の中に花粉を持ち込まないようにしてください。

まだ花粉症になっていない人や、症状が軽い人も、ある日突然ひどくなってしまう場合があります。症状がなくてもできるだけ花粉を吸い込まないように対策し、アレルギーを発症しないようにしましょう。

この記事を書いた人 医師 山下あきこ

1974年、佐賀県生まれ。二児の母。内科医、脳神経内科専門医、抗加齢医学専門医、医学博士。アメリカ神経学会会員でもある。1999年…

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