「https://mindful-health.co.jp/info/wp-content/uploads/2021/12/icons8-team-NtwdMDylfTw-unsplash.jpg」のアイキャッチ画像 間食をやめたらどんな効果がある?甘いものを食べると起こる糖化って?

間食をやめたらどんな効果がある?甘いものを食べると起こる糖化って?

「甘いものがやめられない!」「おやつを食べるのが習慣化してる」など、つい間食してしまう人が多いのではないでしょうか。

実は、筆者(当社代表:山下あきこ)も甘いものを間食したくなるので、なんとかしたいと思っていました。小学生の娘も一緒に間食していたので、同じことを考えていたようです。

そこで今回は、間食を実際に5日間やめたらどうなるかについて、体験談を元にお話していきます。甘いものを食べたときに起こる「糖化」についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

間食を5日間やめたら起きた3つの変化

間食をやめたら、心と身体のさまざまな変化に気付きました。中でも変化を感じられたのは「食欲」「味覚」「体重」の3つです。

1. 間食をやめたら起きた「食欲の変化」

間食を5日間やめたら、以下のように食欲の変動が起こりました。

1日目間食したくなった
2日目間食したくなった
3日目間食が頭をよぎらなかった
4日目間食が頭をよぎらなかった
5日目空腹でも間食したいと思わなかった

初日〜2日目はどうしても甘いものを間食したくなりました。プロテインバーやハニーローストピーナッツを食べてしまうことも。

しかし、3日目以降は忙しかったのもあり、自然と甘いものを食べたいと思わなくなったのです。小学生の娘も同じだったようで、間食をやめたら3日目くらいからおやつを食べたい衝動が起こらなくなりました

2. 間食をやめたら起きた「味覚の変化」

間食をやめたら、甘みを感じる味覚が鋭くなったようです。

月〜金曜日まで間食をやめて、土曜日は娘と「甘いものを食べていい日」と決めたチートデイ。ワクワクしながらマシュマロを焼き、ビスケットに挟んで食べてみると……びっくりするほど甘い!

あまりの甘さに急いで水を飲み、口の中をすっきりさせました。毎日の間食で鈍っていた味覚が、間食をやめたことで戻ってきたのだと思われます。

3. 間食をやめたら起きた「体重の変化」

間食を5日間やめたら、体重が1kg減りました

甘いものを間食するのが癖になっていたので、体重が増えていたのです。間食をやめたことで、元の体重に戻ったのでしょう。お腹の調子もよくなり、身体がすっきりしました。

これからも土曜日だけはチートデイ、その他は間食しないルールで、娘と一緒に続けていこうと思います。一緒に取り組む人がいると、無理なくがんばれますね。

甘いものを間食すると起こる「糖化」

甘いものを食べすぎると、全身の細胞を老化させる「糖化」が起こります。糖化を引き起こす「果糖」「ブドウ糖」は、お菓子やジュースなど多くの加工食品に入っているので注意が必要です。

糖化とは?

糖化とは、身体を構成する「タンパク質」と血中の「グルコース(ブドウ糖)」が反応し、「糖化最終生成物(AGEs)」に至る反応です。

糖化が起こると全身の細胞が老化し、美容と健康に多くの悪影響があります。

▼糖化が引き起こすもの

・肌のシワ
・たるみが増える
・高血圧
・心筋梗塞
・脳梗塞
・脂肪肝
・糖尿病
・肥満
・発がんリスクが高まる
・認知症リスクが高まる

特に、ラットの研究で「記憶力の低下」が裏付けられています。いつまでも美しくいるためにも、健康寿命を伸ばすためにも、できるだけ糖化を起こさないことが大切です。

糖化スピードが早いのは「果糖」

お菓子やジュース、調味料などに含まれる「果糖」は、「ブドウ糖」の7〜10倍のスピードで糖化を起こします

「果糖」は食べたときの幸福感が強いので、癒やしやリフレッシュのためには効果的です。しかし「果糖」は依存性が高く、毎日食べていると脳が快楽を常に求めるようになってしまいます。

お腹が空いていなくても「また食べたい」「もっと食べたい」と中毒のように甘いものを求めてしまうのは、「果糖」の依存性が原因です。疲れやイライラ、暇などちょっとしたきっかけで甘いものを食べたくなってしまうのは、中毒になっている可能性が高いでしょう。

何かにつけて間食する癖があったり、甘い缶コーヒーが手放せない人は要注意。1日間食しない日を作ってみると、無意識に甘いものを欲している自分に気付くかもしれません。

「果糖」が入っているもの

「果糖」はさまざまな加工食品に含まれているため、普通に生活していたら自然と摂ってしまうもの。

特に甘いジュースやおやつには多くの「果糖」が含まれるので、間食する習慣がある人は注意が必要です。また、調味料やビールにも「果糖」が含まれます。

▼果糖が入っているもの

・炭酸飲料
・フルーツジュース
・スポーツドリンク
・ビール
・ノンアルコールビール
・アイスクリーム
・プリンやヨーグルト
・菓子パン
・ドレッシング
・ケチャップ

間食したくなったら、香りのいいお茶を楽しむのがおすすめです。ゆっくりとお茶を飲むことで呼吸が穏やかになり、食欲が高まる「交感神経」の高ぶりを落ち着かせてくれます。

「交感神経」が抑えられると、食べたい気持ちが少しずつ消えていくはず。フレーバーティーなどで食欲をごまかしているうちに、自然と間食したい衝動は起こらなくなります。

間食をやめたら身体に嬉しい変化がたくさん!

習慣化していた間食をやめたら食欲が落ち着き、味覚が鋭くなり、体重が減りました。

甘いものを食べすぎると、細胞の老化を引き起こす「糖化」が起こります。「糖化」すると肌が衰えたり、太りやすくなったり、さまざまな疾患を引き起こしたり……私たちの身体にとってデメリットばかりです。

特に「果糖」は、「ブドウ糖」の7〜10倍のスピードで糖化を引き起こします。果糖は甘いおやつやジュース、ビールや調味料に多く含まれるので、日頃からできるだけ控えるように心がけてみてください。

この記事を書いた人 医師 山下あきこ

1974年、佐賀県生まれ。二児の母。内科医、脳神経内科専門医、抗加齢医学専門医、医学博士。アメリカ神経学会会員でもある。1999年…

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