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紅茶を飲むと死亡リスクが下がる?紅茶の健康効果と糖質依存を改善する方法

コーヒーや紅茶、緑茶など……ほっと一息つきたいとき、あなたはどんな飲み物を選んでいますか?

実は、紅茶を飲むことで健康に嬉しい効果が期待できることが分かりました。香りに癒やされておいしいだけでなく、健康効果も期待できるなんて最高ですよね。

そこで今回は、Dr.あきこが「紅茶の健康効果」について紹介します。また、甘いものがやめられない「糖質依存」におすすめのお茶も紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

目次

紅茶にはどのような健康効果がある?

普段何気なく紅茶を飲んでいる方には朗報です。なんと海外の大規模な調査で、紅茶を飲むことで健康効果が期待できることが分かりました。

紅茶を2杯以上飲む人は死亡リスクが下がる

イギリスにおける50万人の調査によると、紅茶を1日2杯以上飲む人は、飲まない人に比べて死亡リスクが9〜13%も下がっていたそうです。

これまで、緑茶の健康効果については多数の報告があります。しかし紅茶のデータは多くなく、今回の大規模調査は画期的な結果といえるでしょう。

ただし、調査の対象年齢は40〜69歳だったので、子供や若い層に関しての効果はわかりません。

出典:Annals of Internal Medicine

適量なら紅茶にミルクや砂糖を入れてもOK

この結果は、紅茶の他にコーヒーを飲むかどうかや、ミルクや砂糖を入れるかどうかには関係しませんでした。

ミルクの風味や砂糖のほのかな香りを楽しむ程度なら、お好みで少し味付けしてもよいでしょう。ただし植物性油脂を主としたミルクや液糖が使われたミルクティーは、身体によくない影響があることも考えられるので注意してください。

糖質依存の改善には「フレーバーティー」もおすすめ

2022年10月に、Dr.あきこの著書「死ぬまで若々しく元気に生きるための賢い食べ方ー医者が教える『糖質依存』がなくなる本」が出版されました。

本の中では、糖質に依存しない脳の作り方として「フレーバーティー」を飲むことをおすすめしています。

「フレーバーティー」の甘い香りで脳が錯覚を起こす

今回ご紹介したイギリスの50万人の調査では、一般的な種類の紅茶を飲んでいる人が大多数だったようです。

しかしDr.あきこは、普通の紅茶よりもさまざまな香りが楽しめる「フレーバーティー」をおすすめしています。

「フレーバーティー」をおすすめする理由は、甘みのある香りによって脳が錯覚を起こし、一時的な満足感をもたらしてくれるからです。味覚と嗅覚はとても近いところにあるため、甘い香りの「フレーバーティー」をゆっくりと楽しむことで「糖質依存」から抜け出す効果が期待できます。

香りを楽しみながら飲むと自律神経が安定する

「フレーバーティー」の甘い香りによる錯覚は一時的なものなので、脳はすぐに本物の糖質ではないことに気づいてしまうでしょう。

しかし、深呼吸をするように香りをじっくりと楽しんでいると、今度は自律神経が安定します。すると心が落ち着いてくるので、ストレスを打ち消すために衝動的におやつを食べるという行為が起こりにくくなるのです。

もしあなたが「甘いお菓子がやめられない」「チョコレートを食べないと気がすまない」と感じているなら、ぜひ「フレーバーティー」を試してみてください。ショートケーキの香り、アップルパイの香りなど……さまざまな香りが、食欲をかきたてる心や脳を落ち着かせてくれるはずです。

紅茶には死亡リスクを下げる効果が期待できる!糖質依存にはフレーバーティーもおすすめ

今回の調査結果から、紅茶そのものに健康効果があると考えられます。

しかし、紅茶を楽しむ時間そのものがWell-being(幸福で心も身体も満たされた状態)をもたらすのではないでしょうか。幸福感が心身によい影響を与えることで、結果的に死亡リスクが下がっている可能性も考えられるでしょう。

Dr.あきこが出演するYoutubeでは、より具体的に健康に役立つ情報を配信しています。健康的な身体で幸福な毎日を送りたい方は、ぜひYoutubeで動画の方も御覧ください。

この記事を書いた人 医師 山下あきこ

1974年、佐賀県生まれ。二児の母。内科医、脳神経内科専門医、抗加齢医学専門医、医学博士。アメリカ神経学会会員でもある。1999年…

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