「https://mindful-health.co.jp/info/wp-content/uploads/2022/10/christian-bowen-Cc10IJDoj78-unsplash.jpg」のアイキャッチ画像 健康寿命を伸ばす方法とは?長生きの遺伝子がなくても長寿が実現できる?

健康寿命を伸ばす方法とは?長生きの遺伝子がなくても長寿が実現できる?

「健康寿命を伸ばしたい」「いつまでも元気で長生きしたい」など……せっかくなら、この人生を長く楽しみたいと願っている方が多いのではないでしょうか。

しかし一方で「長生き家系じゃないから」「遺伝子的に難しそう」など、長生きを諦めている方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、Dr.あきこが「健康寿命を伸ばす方法」「長生きと遺伝子の関係」について解説します。長生きできないと諦めている方も希望が持てる内容ですので、ぜひ最後までチェックしてご自身の健康に役立ててみてください。

目次

健康寿命を伸ばす方法とは?

健康や寿命について「遺伝の影響が大きい」と考えている方も多いのではないでしょうか?

しかし新しい研究では、遺伝子に関係なく健康寿命を伸ばせる可能性が示唆されたのです。いままで「遺伝だから」と諦めていた方も、諦めずに健康によい生活習慣を取り入れていきましょう。

健康寿命を伸ばすためには「運動」が効果的

2022年8月24日「HUMAN KINETICS JOURNALS」に掲載された調査によると、軽〜中強度の運動習慣がある方は長生きする傾向にあることが明らかになりました。

米国63歳以上の女性5000人以上を、8年間追跡した調査で分かったデータです。死亡率との関連が見られたのは「軽〜中強度の運動を行う時間」と「座る時間の長さ」でした。

さらに、この結果は遺伝子と関係がないことも明らかになっています。長寿に関係する遺伝子を多く持つ人も、少なく持つ人も、同様に「軽〜中強度の運動を行う時間」と「座る時間の長さ」によって死亡率が変化していました。

長生き家系でなくても健康寿命を伸ばせる

健康寿命と「運動時間」「日中の活動量」「座る時間の長さ」の関係については、これまでも多く研究が行われていました。

しかし、その人が持つ「遺伝的な要素が長寿にどれくらい関係しているのか」は調査されたことがなかったのです。

それが今回の研究によって、長生き家系でなくても、長寿の遺伝子を持っていなくても長生きできる可能性が証明されたことになります。定期的に身体を動かして、こまめに立ち上がる習慣を持つことで、健康寿命を伸ばす効果が期待できるでしょう。

健康寿命を伸ばすための「セブンアプローチ」

株式会社マインドフルヘルスでは、健康を作る習慣「セブンアプローチ」を提唱しています。

▼セブンアプローチとは

1. 心身の状態に気付く
2. 幸福度を上げる行動をする
3. 栄養や食べ方に気をつける
4. 身体を動かす
5. よく寝る
6. 酒・タバコ・糖質などに依存しない
7. これらを習慣化する

セブンアプローチを生活の中に取り入れることで、健康寿命を伸ばす効果が期待できます。ご自身の健康状態について「遺伝だから」と諦めず、できるところからセブンアプローチに取り組みましょう。

また当社では、セブンアプローチを具体的に学べる「マインドフルライフコーチ」のベーシック講座も実施しています。2022年11月からの受講生も募集していますので、健康に関する知識をより深めたい方はぜひこちらもチェックしてみてください。

こまめな運動が健康寿命を伸ばす!遺伝は関係ない可能性が高い

長生きしている方を見て「あの人は長生き家系だから」と思うことがありますよね。

しかし今回の調査によって、健康や寿命と遺伝子はあまり関係ないことが示唆されました。つまり、健康寿命が長い人はそれだけご自身を大事にし、日々の健康習慣づくりに励んでいるということです。

忙しい毎日の中で、私たちは目の前のやるべきことに追われて、身体のことをほったらかしてしまうことが多いもの。しかしせっかく先祖から長生き遺伝子をもらっていても、運動不足や座りっぱなしによって無駄にしてしまうかもしれません。

仕事中でもこまめに立ち上がってストレッチしたり、こまめに家事をして身体を動かしたり……運動が苦手な人でも、日々の活動量を上げることで健康寿命を伸ばす可能性が高まります。当社が提案する「セブンアプローチ」も取り入れながら、これからも元気に長生きできる身体を維持していきましょう!

参考:Associations of Accelerometer-Measured Physical Activity and Sedentary Time With All-Cause Mortality by Genetic Predisposition for Longevity
この記事を書いた人 医師 山下あきこ

1974年、佐賀県生まれ。二児の母。内科医、脳神経内科専門医、抗加齢医学専門医、医学博士。アメリカ神経学会会員でもある。1999年…

関連する記事