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その野菜ジュースは本当に健康?健康ドリンクを選ぶときに注意したいこと

「そんなに食べてないのに痩せない」「食事に気をつけているのに健診の結果がよくない」など……身体のお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

そのような方の食事内容を細かく見てみると、普段の飲み物から糖質を摂っているケースが多く見られます。しかも「健康のため」と意識して飲んでいる健康ドリンクにもかかわらず、糖質や添加物が多量に含まれていることがあるのです。

そこで今回は、Dr.あきこが「健康ドリンクの糖質」について解説します。ダイエットや健康状態にお悩みの方は、ぜひ当記事を最後までチェックしてみてください。

目次

野菜ジュースは不健康?健康ドリンクの飲みすぎに要注意!

一般的に「健康ドリンク」と思われている加工飲料は、ほとんどの商品に糖が多く含まれています。

飲み物の糖は、食べ物よりも速やかに吸収されてしまうので要注意。飲み物で糖を大量摂取するのは、パンやご飯を液体にして胃に流し込んでいるようなものです。

野菜ジュースの糖質

野菜ジュース200ml(砂糖食塩不使用1日分の野菜|伊藤園)には、10.8gの糖質が含まれます。

1個3gの角砂糖に換算すると、3.6個分の糖質量です。

野菜が足りないからといって、野菜ジュースで補おうとしている方も多いのではないでしょうか?

野菜のメリットは、主に食物繊維で腸内環境を整えることです。しかし糖質が多く、食物繊維が少ない野菜ジュースで補った場合、腸内環境はかえって悪化してしまうでしょう。

乳酸菌飲料の糖質

乳酸菌飲料100ml (ヤクルト1000|ヤクルト本社)には、14.1g もの糖質が含まれます。

1個3gの角砂糖に換算すると、なんと4.7個分の糖質量です。

「睡眠改善に効果が期待できる」として、乳酸菌飲料を寝る前に飲むのが流行っています。しかし寝る前に多量の糖質を摂ると、血糖値の乱高下が起こって夜中に中途覚醒が起こりやすくなってしまうかもしれません。

缶コーヒーの糖質

缶コーヒー微糖185ml(ボス贅沢微糖|サントリー)には、微糖だとしても4.9gの糖質が含まれます

1個3gの角砂糖に換算すると、1.6個分の糖質量です。

糖を控えようとして微糖の缶コーヒーを飲んだとしても、5g近い糖質を摂っているので安心できません。微糖だからといって2本飲んだら、コーラを100ml飲むよりも多くの糖質を摂ることになります。(コカ・コーラ100mlで糖質9g)

糖質の摂りすぎはデメリットが多い

健康のために飲んでいるドリンクなのに、実は健康を害している可能性があります

糖質は身体に必要な栄養素なので、決して全てが悪者というわけではありません。しかし糖質の過剰摂取には、多くのデメリットがあるのです。

▼糖質の過剰摂取によるデメリット

・肥満
・脂質異常
・慢性疲労
・抑うつ
・肌荒れ
・頭痛
・睡眠障害

健康ドリンクとされる飲み物を選ぶときは、「何のために飲んでいるのか」目的を明確にする必要があるでしょう。本当にその目的は達成されるのか、飲む前にもう一度考えてみてください。

ジュースは控えよう!健康になるための提案

健康によいものを身体に取り入れたいなら、ジュース以外のものを選ぶのがおすすめです。

ジュースはおいしくて手軽に取り入れられますが、糖質の摂りすぎによって「健康になりたい」という目的からは遠ざかってしまうかもしれません。また、健康ドリンク以外でも嗜好性の高いジュース全般は、できるだけ控えることをおすすめします。

野菜ジュースや健康ドリンクの代替案

野菜の栄養素を摂りたいなら、野菜ジュースではなく野菜を食べましょう

フルーツのビタミンを摂りたいときも、フルーツのまま食べるのが理想です。フルーツにも糖質は含まれますが、一緒に食物繊維も摂れるため、血糖値の急上昇はジュースよりも起こりにくくなります。

腸内環境を改善するために乳酸菌を取り入れたいなら、ヨーグルトやキムチなどの食品がおすすめです。ヨーグルトを食べるときは、できるだけ無糖のものを選ぶとよいでしょう。

コーヒーは、微糖ではなくブラックを選んでください。ご自身でドリップや抽出してコーヒーを淹れると、ブラックでも香り高くおいしいコーヒーができあがります。

健康ドリンク以外の飲み物にも注意

市販の甘いドリンクには、ほとんどの商品に多くの糖質や添加物が含まれています。

「糖質や添加物の摂り過ぎかもしれない」と意識するだけでも、飲みすぎ予防につながるはずです。

健康や美容を高めたいのであれば、普段なにげなく飲んでいるものを見直してみましょう。高価なサプリメントを買わなくても、飲み物を水や無糖のドリンクに変えるだけで、健康や美容に嬉しい効果を実感できるかもしれません。

加工品を少し減らしてみよう

加工品が全てダメと思う必要はありませんが、少し減らす意識を持ってみてください。

健康ドリンクや清涼飲料水はもちろん、お菓子やお惣菜なども同様です。意識するだけでも糖質の摂取量が減り、体調がよくなって、血液検査の数値も改善しやすくなります

まずは、ご自身がどれだけ「身体に不要なもの」を無意識に取り入れているのか気づくことが大切です。普段なにげなく飲んでいるもの、食べているものを振り返り、本当に必要なのかどうか少し考えてみてください。

飲み物の糖質に要注意!野菜ジュースではなく野菜を食べよう!

一般的に「健康ドリンク」と思われている飲み物には、意外と多くの糖質が含まれています。

健康になるために飲んでいるのに、かえって逆効果になってしまうこともあるのです。糖質がすべて悪いわけではありませんが、ジュースに含まれる糖質は血糖値の急上昇が起こりやすく、さまざまな不調の原因になるので注意してください。

野菜の栄養を摂りたければ野菜を、乳酸菌を摂りたければヨーグルトやキムチを食べる方がヘルシーです。「なんとなく健康によさそうなもの」ではなく、本当に必要な栄養かどうか考えてから選ぶようにしましょう。

また、Youtubeでも健康に有益な情報を配信しています。動画も更新していきますので、Youtubeの方も併せてチェックしてみてください。

この記事を書いた人 医師 山下あきこ

1974年、佐賀県生まれ。二児の母。内科医、脳神経内科専門医、抗加齢医学専門医、医学博士。アメリカ神経学会会員でもある。1999年…

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