サウナの効果とは?サウナのあとは水風呂に入ったほうがいい?
サウナに入ると気持ちよくて、心も身体も「ととのう」ような感覚になりますよね。
では、サウナに入ると実際にどのような効果があるのでしょうか?
今回の記事では、医師の山下あきこが「サウナの効果」について解説します。サウナが大好きな人も、サウナが少し苦手だと感じている人も、ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
サウナで得られる効果4選!
サウナに入ることは、アンチエイジングや免疫力の活性化にとても役立ちます。さらに、メンタルにもよい影響を与えることが分かっているのです。
サウナの効果1:アンチエイジング効果
高温のサウナに入ったあと、冷たい水風呂で身体を冷やす瞬間は最高に気持ちいいですよね。
サウナと水風呂には、アンチエイジング効果があります。
高温のサウナに入ると、熱気や発汗によって副交感神経の働きが高まります。そのあと水風呂に入ると、冷水の刺激で交感神経が活性化するのです。
この温冷浴が自律神経を整え、アンチエイジング効果をもたらすといわれています。
サウナの効果2:免疫が活性化
サウナと水風呂を利用することで、免疫が活性化するそうです。
サウナを利用せず水風呂に浸かるだけでも、免疫細胞が活性化して身体機能が上がるという報告もあります。
感染症の広がりから、サウナに行きにくくなってしまった人も多いのではないでしょうか?しかし、感染症に罹りにくくするためには、むしろサウナと水風呂に入る方が効果的といえるでしょう。
サウナの効果3:幸福感が上がる
サウナのあと水風呂に入ると、脳内モルヒネといわれる「べータエンドルフィン」というホルモンが分泌されてハッピーな気分をもたらしてくれます。
日本では古くから、水行や滝行といった冷水に浸かる修行が行われてきました。これは心の鍛錬だけでなく、健康にも役立つ方法だったということです。
私も水行を行ったことがありますが、爽快感ややり遂げた達成感の記憶が残っています。ツラい、苦しいといったネガティブな記憶は残りませんでした。
サウナの効果4:脂肪燃焼しやすくなる
サウナに入ることで褐色脂肪細胞が活性化し、脂肪燃焼しやすい身体が作れます。
褐色脂肪細胞とは、肩甲骨の間や首周り、腎臓付近に存在する細胞です。褐色脂肪細胞が活性化すると代謝が上がり、痩せやすい身体になります。
年齢を重ねると褐色脂肪細胞は減ってしまうのですが、活性化させて脂肪燃焼する力を高めることは可能です。サウナには、ダイエットをサポートする効果も期待できることが分かりました。
サウナの効果的な入り方
みなさんは、サウナに入ったあとに水風呂を利用しますか?
2020年のサウナ総研の調査によると、サウナのあとに水風呂を使う人は利用者全体の34%だったそうです。
サウナの利用回数 | 水風呂の使用率 |
月1回未満 | 31% |
月1回以上 | 47% |
月4回以上 | 53% |
サウナに頻繁に通っている人ほど、水風呂を使っていることが分かりました。しかし、ヘビーユーザーでも半数程度しかサウナ後の水風呂を利用していないのです。
サウナと水風呂を交互に利用しよう
サウナの健康効果を高めるためには、サウナと水風呂を交互に繰り返すのがおすすめです。
サウナと水風呂を交互に利用することで、自律神経を活性化させて健康増進・体調改善の効果が期待できます。
継続的に行うことで、心臓や脳の血管を若々しく保ちやすくなります。運動と同じような効果が期待できるので、運動不足の解消や生活習慣病の予防にも役立つ入り方です。
既往症がある人は医師に相談してから利用しよう
サウナと水風呂は健康にメリットが多いのですが、既往症をお持ちの方は要注意。
血管が詰まるリスクが高い状態でサウナと水風呂を繰り返すと、心筋梗塞や狭心症が発症しやすくなります。糖尿病や脂質異常症などの持病がある方は、医師に相談してから利用してください。
サウナ&水風呂で心身ともに健康を目指そう
サウナと水風呂を交互に繰り返すことで、自律神経が活性化して心と身体が元気になっていきます。
冷たい水風呂に苦手意識がある人も、ぜひサウナ後は水風呂にチャレンジしてみてください。
水風呂に入るときは、サウナでかいた汗を軽く流してから浸かるのがマナーです。サウナ前後はしっかりと水分を取り、浴室から出た後は休憩ルームでリラックスして身体を休めましょう。