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日本のスーパーフードって?日常に取り入れて不足しがちな栄養素を補おう

2,000年代のアメリカで有名モデルや俳優が食べていたことからブームに火がついたスーパーフード。今では美意識や健康意識の高い人たちの間でも日常的に取り入れられるようになりました。

キヌアやチアシードなど、スーパーフードと呼ばれる食材はたくさんありますが、どれも日本では高価なものばかりですよね。

そこで今回は日本でも手軽に手に入れられるスーパーフードとその効果をご紹介します。

目次

スーパーフードってそもそもどんな食材?

代表的なスーパーフードである、キヌア、チアシード、アマランサス。これらはどれも南米産の植物で、タンパク質、アミノ酸、食物繊維、ミネラルが豊富です。

中でもキヌアとアマランサスは、白米よりもタンパク質やマグネシウム、亜鉛、鉄、ビタミンB群が豊富な穀物。さらに、白米と一緒に炊くと腹持ちが良くなるため、ダイエット中の食事にももってこいです。

またチアシードは、食物繊維が豊富で水を加えると大きく膨らむのが特徴。オメガ3脂肪酸や鉄分も摂れます。

ほかにも、オイルでは

  • えごま油
  • ココナッツオイル
  • アボカドオイル
  • ヘンプシードオイル
  • パンプキンシードオイル
  • アルガンオイル


などが栄養価が高く、生活習慣病の予防にも役立つとされています。

日本のスーパーフードって?その効果とは

不足しがちな栄養素を補えるスーパーフード。輸入食品なのでなかなか気軽に購入できない、という方も多いのではないでしょうか。

しかし、実はわたしたちが住んでいる日本にもスーパーフードと呼べる食材がたくさんあるんです。

わかめ、ひじき、海苔で腸内細菌を整える

わかめやひじき、海苔には

  • ビタミンK
  • 葉酸
  • マグネシウム
  • カリウム
  • 水溶性食物繊維

がたっぷり。とくに海苔にはビタミンB12が含まれるため、貧血や疲れやすさを感じやすい方にぜひ取り入れてほしい食材です。

実は日本人には、海藻を分解して体内に取り込む酵素が腸内に存在する人が多いそう。海藻類は腸内細菌を整えるために欠かせない食材と言えます。

味噌

日本人に馴染み深い味噌。味噌は胃がんや乳がんのリスクが下がるという報告もあるほど。

味噌は大豆に米、麦、豆、麹、塩を加えて発酵したものですが、この中に含まれる乾燥大豆はバランスの良いアミノ酸が多く含まれ、肉や卵に匹敵するほど良質のタンパク質です。

さらに、この大豆を発酵させることで、アミノ酸やビタミンが生成され、タンパク質の消化もアップ。

また、大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをします。ただし、腸内にイソフラボンの酵素活性を持たない人も多くいるため、全ての人に女性ホルモンに似た効果が得られるとは限りません。

納豆

納豆は大豆を煮て、納豆菌を加えて発酵した食品です。この発酵過程でナットウキナーゼというタンパク分解酵素が生まれ、この分解酵素は血栓を溶かす作用があります。

またビタミンB2も多く含み、脂肪の代謝を高めて肥満予防にも◎。疲労回復や美肌効果も期待できる上、味噌と同様にイソフラボンも含むため、女性にとってはうれしい食品と言えるでしょう。

抹茶

直射日光を避けて育てたお茶の新芽を蒸し、揉まずに乾燥させたものを臼(うす)で引いたものを抹茶と呼びます。

抹茶の中に含まれるカテキンはポリフェノールの一種。このカテキンは悪玉コレステロールを減らし、脂肪の吸収を穏やかにします。また、抗菌作用による感染予防効果、抗酸化作用によるアンチエイジング効果も期待できます。

さらに注目したいのがテアニンという成分。これは緑茶の旨味成分なのですが、リラックス効果が高くストレス軽減に役立ちます。

ほかにも抹茶には、

  • サポニン
  • ビタミンC
  • ビタミンB2
  • クロロフィル
  • ギャバ

など、多数の栄養素を含みます。

ただし、お茶の葉は農薬の使用量が多いことで有名。葉をそのまま取り込む抹茶は有機栽培で質の良いものを選ぶようにしましょう。

日本にはまだまだスーパーフードがいっぱい!毎日の食事で取り入れよう

先程ご紹介した食材以外にも、日本にはスーパーフードと呼べる食べ物がたくさんあります。

そば、ゴマ、小豆、玄米、あわやひえなどの雑穀、自然薯、しょうが、豆腐、高野豆腐、甘酒、黒にんにく、干し椎茸、切り干し大根、梅干し、しらす、ぬか漬けetc.
これらも日本のスーパーフードと呼べる食材の一例です。

どれも素晴らしい栄養素をたっぷり含んでいるので、毎日バリエーション豊に取り入れ、色を楽しみながら体調を整えていきましょう!

この記事を書いた人 医師 山下あきこ

1974年、佐賀県生まれ。二児の母。内科医、脳神経内科専門医、抗加齢医学専門医、医学博士。アメリカ神経学会会員でもある。1999年…

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