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健康意識が高い人の共有点とは?健康長寿社会を作るために考えたいこと

日本は、高齢者(65歳以上)の割合が21%を超えている「超高齢社会」に到達しています。

2020年の統計によると、総人口にしめる高齢者の割合は28.7%で過去最多となりました。世界の高齢者人口と比較しても、日本は最も多い割合を占めています。

そんな「超高齢社会」の中で生き生きと過ごすためには、健康意識を高く持つことが大切です。この記事では「健康意識が高い人の特徴」「いつまでも健康でいる方法」について解説していきます。

目次

健康意識が高い人の共通点とは?

埼玉医科大学が行った調査によると、健康意識が高い人には共通点があることが分かりました。

人生の目的がある人は健康意識が高い

埼玉医科大学が日本人4820人を対象に行った調査によると、「人生の目的がしっかりしている人ほど健康意識が高い」ということが2021年4月に発表されました。※1

この調査は、参加者の生活習慣を11項目でスコア化し、生きがい意識尺度で人生の目的意識を評価したものです。その結果、健康的な生活習慣を送っている群では、人生の目的意識も高いということが分かりました。※2

※1ただし、この調査対象者は皆「日本生活習慣病予防協会」の会員であり、基本的に健康意識が高い人々です。一般的な集団とは結果が異なる場合があります。

※2健康的な生活習慣と人生の目的に関する因果関係は、明らかにされていません。

人生の目的が有害習慣を遠ざける

人生の目的を持つことで「有害な習慣」を避けられるのは、他の研究でも実証されています。

▼有害な習慣とは

・飲酒・喫煙
・食べすぎ
・運動不足
・睡眠不足
・食品添加物の摂取

人生を輝かせるためには、有害習慣を避け、健康習慣を続けていくことが大切です。そのためには、人生の目的をはっきり持つことが効果的といえます。

自分への思いやりが健康意識につながる

医師である山下あきこ個人の意見としては、「自分への思いやり」を持つことが大切ではないかと考えます。

人生の目的も、健康意識も、自分をよりよい状態にするための選択です。この選択ができる人は、自分自信に思いやりを持って行動できているといえます。

「セルフコンパッション」が健康意識につながる

「セルフコンパッション」とは、大切な友達に接するように、自分自信にも慈愛を持って接することです。

▼セルフコンパッションの意味

・セルフ→自分自身
・コンパッション→慈悲、慈愛
・セルフコンパッション→自分自身への慈愛

例えば、大切な友達が大きな失敗をしたとき「大丈夫だよ」「次はできるよ」など優しい言葉を掛けますよね。しかし、大きな失敗を自分がしてしまった場合は「自分はダメだ」「才能がないのかも」など、つい自己批判してしまう人が多いのではないでしょうか。

私たちは、他人には思いやりを向けられるのに、自分に優しくするのは難しいと感じてしまうもの。自分を慈しむことと、自分を甘やかすことの区別ができていないのかもしれません。

しかし、自分自信に対しても慈愛を向けることで、一歩踏み出す勇気が持てるようになります。「セルフコンパッション」を高めることで人生の目的が見つかり、健康意識を高めることへの近道になるかもしれません。

「セルフコンパッション」の力を養う方法

「セルフコンパッション」の力を養うには、日々のトレーニングが必要です。

まずは自己批判する心に「気付く」ことから始めましょう。自分への厳しい言葉に気づいたら、二の腕や頭などをよしよしとなでて、ねぎらいの言葉をかけてみてください。

「気付き」の力を養うためには、マインドフルネスを高めるレッスンが効果的です。株式会社マインドフルヘルスでは、無料の瞑想会や本格的なセミナーを実施していますので、健康意識を高めるためにもぜひご活用ください。

「人生の目的」を持っている人は健康意識が高い!

健康意識が高い人の共通点として、「人生の目的」を持っている人が多いことが示唆されました。

「人生の目的」を持つことで、飲酒・喫煙や食べすぎなどの有害習慣を避けやすくなります。なぜなら、目的を達成して人生を輝かせるために、健康な心と体を維持することが大切だからです。

「人生の目的」が見つからない人や、健康意識が高まらない人は「セルフコンパッション」の力を養うことが効果的です。日々のセルフケアやマインドフルネスのレッスンでトレーニングできるので、心と体の健康のためにもぜひ試してみてください。

この記事を書いた人 医師 山下あきこ

1974年、佐賀県生まれ。二児の母。内科医、脳神経内科専門医、抗加齢医学専門医、医学博士。アメリカ神経学会会員でもある。1999年…

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