「https://mindful-health.co.jp/info/wp-content/uploads/2021/12/i-yunmai-5jctAMjz21A-unsplash.jpg」のアイキャッチ画像 ダイエットに体重測定は必要?体重測定によるセルフモニタリング効果とは

ダイエットに体重測定は必要?体重測定によるセルフモニタリング効果とは

「体重計に怖くて乗れない」「体重は気にしなくていいって本当?」など、ダイエット中の体重について悩んでいるのではないでしょうか。

見た目重視のダイエットや筋力トレーニングをしている人は、体重をあまり意識していないかもしれません。

しかし、体重測定によって一定のダイエット効果があることも分かっているのです。当記事では「ダイエットに体重測定は有効かどうか?」について、アメリカの大学で行われた研究をもとに解説していきます。

目次

体重測定はダイエット効果がある

体重測定を毎日行うと、ダイエットに有効であることが分かっています。

アメリカのDuke大学では、体重測定に関する研究を行いました。

対象BMI25以上の男女
人数47名
方法毎日体重を測定させる
期間6ヶ月間

研究対象47名のうち、約半数の24名は毎日欠かさず体重を測定しました。残りの23名は、週5日ほど体重測定を行いました。

すると、毎日欠かさず体重を測定していた24名は、平均6.1kgも体重が減少したのです。週5日ほど体重測定していた23名よりも、大幅な減量に成功しました。

食事制限やカロリー制限、カロリー消費量による差異はありません。このことから、体重測定はダイエットに有効であることが示唆されました。

体重測定でダイエットできる理由

「毎日」の体重測定が、週5日も体重測定している人と比べてここまでの有意差があるというのは驚きです。食事やカロリー摂取量・消費量の差異はないのに、どうして体重測定だけでもダイエット効果があるのでしょうか。

体重測定は「セルフモニタリング」効果がある

体重測定によるダイエットは「セルフモニタリング」による効果であると考えられています。

▼セルフモニタリング効果の例1

1. 体重が増えた
2. 昨日の食事は○○が多かったからかな?
3. 体重を減らすために○○を減らしてみよう
▼セルフモニタリング効果の例2

1. 体重が減った
2. 昨夜お酒を飲まずに早く寝たからかな?
3. 今日もお酒を減らして早く寝よう

体重測定をすると「目標に到達していない自分を否定的に捉えてしまうのでは」という意見があります。人によっては、増えた体重を見て「自分はダメだ」とやる気を無くしてしまうかもしれません。

しかし、数字を見てどのように捉えるか、活かすかは自分次第です。「どうすれば現状を変えられるのか」と考え、対策を立てて行動すればダイエットの結果はついてきます。

体重測定は「毎日・朝夕2回」が理想

体重測定によるダイエットを行うなら、毎日・朝夕2回の測定が理想的です。

体重の増減をこまめにチェックすることで、食事や生活習慣の問題点に「気付き」「反省」が生まれます。少しの体重増加であればショックも少なく、軌道修正も容易です。

一方、体重を数日間測らずに数キロ増えていた場合は、ショックが大きく戻すのにも時間がかかります。「体重を戻すために大きな努力が必要」という心理的ストレスもかかり、ダイエットに対してネガティブ感情が起こりやすくなるのです。

「ゴール設定」「軌道修正」がダイエット成功を導く

現状や問題点から目を背けていたら、適切な対策は立てられません。

体重を見ないで「自己批判しない」というのは、現実から目をそらしているだけといっても過言ではないでしょう。

▼ダイエット成功へのポイント

・ゴールの設定
・進捗の確認
・こまめな軌道修正

ダイエット成功へ導く最大の鍵になるのは「脳にストレスを与えず良い行動を定着させていく」ということ。なぜなら、脳がストレスを感じてしまうと、軌道修正を何度行っても元に戻ろうとしてしまうからです。

「脳にストレスを与えないダイエット」については、栄養や食行動について正しい知識を取り入れる必要があります。当社(株式会社マインドフルヘルス)では医師監修のダイエットプログラムを提供していますので、ぜひ公式サイトも併せてご確認ください。

毎日の体重測定がダイエットを成功へ導く!

肥満は見た目の問題だけでなく、さまざまな病気の元になります。美容と健康を保つために、体重管理は欠かせないものです。

「なかなか体重が減らない」とお困りの方は、まずは毎日必ず体重測定することから初めてみてください。体重が増えてしまっても自分を責める必要はありません。問題点を突き止めて改善すれば、簡単に元に戻せるはずです。

ゴールの設定と進捗確認、こまめな軌道修正がダイエット成功につながります。脳にストレスを与えることなく良い行動を定着させて、楽しみながら理想のスタイルを目指しましょう。

この記事を書いた人 医師 山下あきこ

1974年、佐賀県生まれ。二児の母。内科医、脳神経内科専門医、抗加齢医学専門医、医学博士。アメリカ神経学会会員でもある。1999年…

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