【食べたい衝動】エモーショナルイーティングを乗りこなして食事をコントロール
食欲が起こる理由は空腹度だけと思っている方もいるかもしれませんが、実は「感情」も大きく関係しています。
これまで「イライラを抑えるために甘いものを食べた」「口寂しいのでお菓子を食べた」などの経験がある方は、それは「エモーショナルイーティング」です。
今回はエモーショナルイーティングとは何か、なぜ起こるのか、避けるためにはどうすべきなのかをご紹介しましょう。
目次
感情的な食欲「エモーショナルイーティング」
エモーショナルイーティングとは、感情に任せて食事をすること、あるいは感情を満たすために食事をすることを指します。
たとえば、
- 気分が落ち込んだから甘いものを食べた
- 暇だからおやつを食べる
- テレビを見ていたらいつの間にかポテチが空になっていた
などがエモーショナルイーティングです。
つまり、暇だから、寂しいから、食事の時間が来たからなど、空腹を満たしエネルギーの補充のためではない食事がエモーショナルイーティングとなります。
エモーショナルイーティングが起こる主な4つの理由
エモーショナルイーティングが起こる理由は、
- 空腹 :お腹が空き過ぎていたら、食べるスピードが早くなって食べ過ぎに繋がります。
- 暇 :暇で手持無沙汰な時に、テレビを見ながら何気なくスナック菓子に手を伸す
- 寂しさ :寂しさを紛らわす為に、食べて自分を癒す
- 怒り :怒りでむしゃくしゃして、そのストレス発散の為に食べてしまう
人間の脳は、おいしいものを食べると快楽中枢が働くようにできています。
これによって、人間は食べるという行動を忘れないように、もともと人間に備わっている仕組みです。ところが、怒りや寂しさなどのストレスを感じた時にも、何かを食べれば幸せを感じてストレスが和らぐということを脳が覚えてしまい、ちょっとしたストレスでも、何か食べるようになります。そのうち空腹やストレスがなくても、美味しいそうなものを見ただけで、食べて快楽中枢を刺激しようという行動を繰り返すようになります。
自分の感情をコントロールできる人は、気分が落ち込んだときに運動をしたり、自分を癒す方法を見つけ気分転換をします。しかし、気分の落ち込みを解消する正しい方法を客観的に考えられないと、お腹が空いていないのに食事をとってごまかそうとしてしまうのです。
エモーショナルイーティングと身体から発せられる空腹の違い
エモーショナルイーティングと身体から発せられる空腹の違いは明白です。
「食べたい理由」を考えたとき、その理由が感情的なものであるのがエモーショナルイーティング、体からエネルギーの補給を求めている場合が真の空腹となります。
食べたい理由が感情からくるものか、エネルギー補給なのか、食べる前に間をおいて自分を観察すると見分けることができますが、多くの方は考える前に食べてしまうので、自分がエモーショナルイーティングを行っていることになかなか気づけません。
エモーショナルイーティングを手放すには渇望を受け入れる
エモーショナルイーティングを手放すには、まず「渇望」をいったん受け入れる必要があります。つまり、食べる前に一旦間を置き、自分自身の身体と心と向き合うということ。
たとえば、「私は今なぜ食べようとしているの?」と間を置き自分に問いかけます。そこで「ああ、悲しい思いをしているからだ」と気づいたら、今度は「今私は本当にお腹が空いている?」と問いかけましょう。
そして、お腹を満たすより別の方法で自分を癒すことができないか、更に観察をしてみます。
もし渇望を受け入れて、それでも食べると決めたなら、ゆっくり一口ずつ味わうようにして食べるようにしましょう。衝動的に食べてしまうよりも量が抑えられるだけでなく、気持ちもだんだん落ち着いてくるはずです。
エモーショナルイーティングを繰り返さないためには「渇望の瞑想」がおすすめ
中には渇望を受け入れようと努力をしていても、いつの間にかエモーショナルイーティングをしてしまっている、と悩む方もいらっしゃるはずです。
エモーショナルイーティングを繰り返さないためには「渇望の瞑想」がおすすめです。
渇望の瞑想 https://youtu.be/TMtpJczQxlg
渇望の瞑想は、渇望からくる、あらゆる緊張を解き放ち、暖かさと慈愛の気持ちで包み込んでくれる瞑想です。
まず自分の食行動に気づくところから始めると、衝動的にエモーショナルイーティングを行ってしまうことも少なくなるでしょう。認知しなければ避けることは難しいと言えます。
エモーショナルイーティングを手放せない理由
エモーショナルイーティングは、自分へのコンパッション(優しさ、思いやり)を向けられていない人ほどなかなか手放せない傾向にあります。
つまり、自分自身の心と体の状態に気づけていないので、エモーショナルイーティングを繰り返してしまう。
エモーショナルイーティングを手放す秘訣は、自分を大切にして、自分に優しさを向けること。自分と向き合い、自分を俯瞰できるようになると、感情に任せて食べてしまうことも減っていくでしょう。
感情をコントロールすれば暴飲暴食は防げる(まとめ)
エモーショナルイーティングは身体が欲している食事ではなく感情的な食事です。
多くは空腹を感じていないのに食事をとっているため、胃に負担がかかったり、不必要な脂肪が増えたりと身体にとってはデメリットとなります。
エモーショナルイーティングを防ぐには渇望を受け入れ、本当に食べたいのかどうか自分に問いかけることが大切です。渇望の受け入れ、自分を俯瞰し、感情からくる食行動に気づき、お腹を満たす代わりに心を満たすようにすれば暴飲暴食を防げるでしょう。