気持ちが引っ張られる?他人に愚痴を言われたときの対処法3選
「愚痴を聞くと、自分まで暗い気持ちになる」
「ずっと愚痴を聞いていると、自分までイライラする」
上司や姑、ママ友や友達からの愚痴……。人間だから愚痴をこぼしたくなるのは分かるけれど、愚痴はマイナスエネルギーが満載なので、聞いている方は嫌な気分になってしまうこともありますよね。
そこで今回の記事では、他人に愚痴を言われたときの適切な対処法3選をご紹介します。愚痴を言われても気持ちが引っ張られないように、効果的な心理テクニックを身に着けましょう。
目次
他人に愚痴を言われたときの対処法3選
優しい人ほど、相手の愚痴を真剣に聞きすぎて疲れてしまうかもしれません。愚痴を聞かされて嫌な気持ちになるなら、上手に聞き流してあげることも大切です。
1. 自分の意見を言わずにただ聞く
愚痴に対して意見を言ったり、同調したりすると、相手の承認欲求が満たされます。相手は「あなたに愚痴をいうとスッキリする」と無意識に学び、愚痴を言うのが癖になってしまうこともあるでしょう。
相手の愚痴をエスカレートさせたくないなら、自分の意見を言わず「ただ聞く」ことを徹底してみてください。
▼愚痴を「ただ聞く」コツ ・相手の目をしっかり見てあいづちを打つ ・愚痴を言っている間は口を挟まない ・「そう、○○だったのね」と事実を復唱する ・否定しない ・盛り上げない |
「ただ聞く」だけでも、相手は聞いてもらった安心感が得られます。しかし淡白な反応なら増長することもないので、それ以上愚痴を言い続ける気持ちも起こりにくくなるのです。
2. 他人の問題を背負いすぎない
他人の愚痴を真に受けて、問題を背負い込みすぎていませんか?
他人の問題は、その人が解決するしかありません。求められたら手助けしますが、頼まれてもいないのに考えたり介入する必要はないのです。
アドラー心理学では「他人の課題」に介入すると、自分の人生が苦しいものになるといっています。仏教では「1人1宇宙」という考え方があり、他人の問題はその人の宇宙の中で起こっていることと考えます。
他人の愚痴を聞くときは「自分の宇宙には関係ないもの」とイメージし、一歩下がって聞くようにしましょう。冷淡に感じるかも知れませんが、他人の問題をあなたが背負ったところで何も変えられないことは事実です。
3. 自分の発言を見直す
他人から愚痴ばかり言われるときは、自分の発言を見直してみましょう。
いつもポジティブな人と一緒にいるときは、自然と明るい話題が増えるもの。もしあなたが他人から愚痴ばかり言われるなら、自分自身が無意識のうちに愚痴をこぼしているのかもしれません。
▼自分の発言を見直す3ステップ 1. 自分の発言に「気づく」 2. 批判的な自分を「客観視」 3. 不快な気持ちに気付き「受け入れる」 |
もし批判的な自分に気づいたとしても、自分を否定する必要はありません。自分の気持ちに気づいて受け入れることで、他人に対する不快な気持ちは軽くなり、愚痴をこぼす頻度も減ってきます。
あなたが愚痴をやめれば、周りの人も愚痴を言ってくることも少なくなるはずです。あなたがポジティブな気持ちで明るい話題を話すようになれば、周りも自然と明るい話題になっていくでしょう。
愚痴の対処法は「自分が変わること」
ストレスが溜まったとき、それを愚痴として吐き出すのは、決して悪いことではありません。誰かに話すことで気持ちが整理され、心が軽くなることもあります。
しかし、あなたが他人から愚痴を言われて苦痛なときは、適度に聞き流すようにしましょう。他人の問題はその人にしか解決できないので、一歩引いたところで冷静に聞いてあげるだけで十分です。
そして、あなたも誰かの批判をやめてポジティブな気持ちでいれば、自然と明るい話題を引き寄せられます。まずは自分の発言に気づき、改善することが、他人の愚痴によるストレスの最も効果的な対処法といえるでしょう。