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アメリカで過食症治療に効果を上げている『MB-EAT』はダイエットにも有効

ダイエットを成功させるには「食べすぎない」「カロリーをコントロールする」という強い意思が必要と考えている方は少なくないはずです。

しかし「MB-EAT」と呼ばれる方法を使えば、厳しい食事制限や運動ノルマなしでダイエットできます。

さらにはリバウンドしにくいとのメリットもありますから、ダイエットに挫折した経験がある方にこそ試して欲しい方法です。

今回はMB-EATとは何か、どのように行うものなのか、なぜリバウンドしないのかなどを詳しくご紹介していきます。

目次

MB-EATはマインドフルネスに基づいた食事の認知療法

日本ではMB-EATという言葉になじみがないかもしれませんが、アメリカでは過食症治療に効果をあげている方法です。

では具体的にMB-EATがどんなもので、どんな点に着目しているのかを説明しましょう。

意識に目を向けるため食事制限や運動ノルマはない

MB-EATはマインドフルネスに基づいた食事の認知療法です。「どのぐらい空腹を感じているか」「美味しいと感じているか」など自分の意識に目を向けるため、一般的なダイエットのように厳しい食事制限や運動ノルマは必要ありません。

好きなものを食べて、運動もしないのに本当にダイエット効果があるのか疑問に思うかもしれませんが、MB-EATはアメリカで過食症治療に使われるほど効果を上げている方法です。

感覚を研ぎ澄ます3つのスケールを1~10で数値化する

食事において自分の意識へ目を向けるために、MB-EATでは「空腹スケール」「満腹スケール」「おいしさメーター」の3つのスケールを使います。

そしてこの3つのスケールを1~10の数字で表すことで、どれぐらいお腹が空いているのか、どれぐらいお腹が膨れたのか、どれぐらいおいしいと感じているのかを明確にすることが可能。

食に対する自分の意識を数値化することで、本当に食べたいのかどうか、おいしいと思っているのかどうかなど、自分と向き合えます。

過食の4大原因と向き合える

実は、食と心というのは密接につながっていることはご存知でしょうか?

食べ過ぎや過食の4大原因と言われているのが「お腹が空いている」「寂しい」「怒り」「疲れている」です。お腹が空いている以外は感情、つまり心の問題ですから、MB-EATにおいて「なぜ食べるのか?」を考えることで過食を防げます。

たとえば、食べたい理由を自問したとき、疲れが原因だとわかれば、食べるのではなく睡眠や急速など別の方法で解消できるでしょう。疲れが解消されれば食べたい衝動は消えるため、食べたい意思と戦うことなく食欲を抑えられます。

MB-EATは内なる智慧と外なる智慧に基づいて実施される

ではMB-EATの内容について、もう少し詳しく見ていきましょう。

前半は内なる智慧に着目

内なる智慧とは、心と体がつながっていることを知る、食べることと感情のつながりを知る、3つのスケールで空腹度や満腹度を明確に知ることを指しています。まずは食べることと正面から向き合うことが、MB-EATの前半で行う内容です。

後半は外なる智慧に着目

内なる智慧に着目することに慣れると、徐々に体重が減り、前ほど食べたい衝動にかられなくなってきます。

そうなれば次の段階として、外なる智慧に着目。外なる智慧とは、食べ物のエネルギー、栄養バランス、食べ物の賢い選択、運動や歩く瞑想、イスを使ったヨガなどの運動について理解を深めていくこと。

外なる智慧では厳しいカロリーコントロールや運動は行いません。あくまでも喜びを伴う持続可能な活動を通して、無理なく理想の体重を維持できるスキルを身につけていきます。

MB-EATを続けていけば、最終的には食事に対する行動変容が起こり一生続けられる正しい食事方法、健康的な体重の維持に必要な知識が自然と身についていきます。

MB-EATはリバウンドしない

ダイエットにリバウンドはつきものと思う方は多いかもしれませんが、それは多くのダイエット法が食べたい意思を無理やり押さえ込んでいるからです。

心と向き合わず我慢を続けていれば、いつかは爆発して食べすぎてしまうのはある意味当たり前と言えます。

その点、MB-EATは、

1.「食べ物」を変えるのではなく「食べ方」を変える

2.欲求を「抑える」のではなく「乗りこなす」

3.「お腹」ではなく「心と脳」を満たす

という特徴から、リバウンドせずに一生続けられるダイエット法なのです。

MB-EAT初心者は練習用の音声を活用するのがおすすめ

MB-EATに初めて取り組む場合、上手く意識を食に向けられなかったり、自分との向き合い方がわからなかったりするかもしれません。そのようなときは以下の練習用の音声をぜひ活用してみてください。

MB-EAT練習用音声

MB-EATで効率よくダイエットに取り組もう(まとめ)

MB-EATは運動や厳しい食事制限が必要なく、自分に意識を向けることで、自然と食べたい衝動に気づいて、衝動を乗りこなすことができるようになります。

まずは3つのスケールで内なる智慧に着目し、その後外なる智慧にて栄養や食べ物のエネルギーに着目していくと、最終的には食に対する自分の思いがわかってくるでしょう。

食事の行動変容を促し、効率よくダイエットに取り組みましょう!

この記事を書いた人 いつまでも美しく健康にを応援する!マインドフル・ライフコーチ 葉月ようか

大手旅行会社在職中、海外支店(モルディブ支店)赴任を経験する。初めて外国人の部下を持ち、日本とは全く異なる環境下での生活で体調を壊…

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