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ダイエットは体重測定は必要?体重測定におすすめなのは何曜日?

「ダイエットに体重測定は不要」「体重測定よりも見た目が大事!」という情報を目にしたことがあるのではないでしょうか?

しかし多くの研究では、体重測定が肥満予防や改善に効果的であることが明らかにされています。では実際のところ、ダイエットに体重測定は必要なのでしょうか?それとも不要なのでしょうか?

この記事では、企業による大規模調査や論文をベースに「ダイエットと体重測定の関係」について解説していきます。

目次

ダイエットに体重測定は必要?

結論から言うと、体重測定を毎日行うことでダイエット成功しやすくなります。ちょっとした増減に気付けるので、体重のコントロールがしやすくなるのです。

体重測定をしないと肥満になりやすい

体重測定の習慣がない人は、肥満になりやすいことが分かっています。

ある調査では「体重測定をした人」「体重測定を全くしない人」の体重を2年間かけて追跡調査しました。すると、以下のような結果が得られたのです。

体重測定の頻度2年後の体重
毎日5.4kg減
週1回2.7kg減
全く測定しない1.8kg増

その他多くの研究において、体重測定の頻度と肥満の関係が示されています。体重測定は、毎日行う方がダイエットを成功させやすいということです。

肥満度が高い女性ほど体重計に乗っていない

2022年2月に発表されたオムロン・ヘルスケアによる調査では、「肥満度が高い女性ほど体重計に乗らない」という結果が明らかになりました。

「体重計に乗るのが怖い」「現実を見たくない」などの理由から、体重計から遠のいている人が多いのではないでしょうか?

また、体重が増えている時期ほど、私たちは体重計に乗るのを忘れてしまいがちです。これは、無意識に「体重増加から目を背けたい」という意識が行動にあらわれているのかもしれません。

参考:30代~50代の男女1300人に聞いた体重測定に関する意識調査|オムロン・ヘルスケア

体重測定におすすめの曜日とは?

ダイエット成功のためには体重測定を毎日行うことが効果的ですが、毎日測るのは難しいときもありますよね。

そんなときは、週1回だけでも体重測定を必ず行うようにするのがおすすめです。体重測定する日を「体重が減りやすい曜日」に設定すれば、ダイエットするモチベーションを保ちやすくなります。

体重が減りやすいのは水曜日

米国コーネル大学のブライアン・ワンシンク教授によると、体重は週の中で変動する傾向があることが示されました。

体重が最も減りやすいのは水曜日最も増えやすいのは土曜日と日曜日であることが分かったそうです。

このことから、週1回・水曜日だけでも体重測定を行うのはいかがでしょうか。体重が減りやすく安定する水曜日に測定すれば、体重増加によるモチベーション低下も防ぎやすくなるはずです。

体重測定できた自分を褒めよう

勇気を出して体重測定をしたのに、体重が増えていたらがっかりしてしまいますよね。

しかし、体重が増えていても自分を責めないようにしましょう。

「また食べすぎてしまった」「頑張っているのに痩せない」と自分を責めることは、否定的な自己暗示をしているのと同じです。いつのまにか「ダイエット失敗脳」が出来上がり、頑張っているつもりなのに痩せられない行動ばかり取るようになるかもしれません。

万が一体重が増えていたとしても、体重測定した自分を褒めて、認めてあげてください。健康管理に意識を向けて行動していること自体が、自分をいたわり愛している証拠です。

自分のことを大切にし、より理想的な状態になろうと努力するあなたは素敵です。体重が増えてしまっても、頑張って体重測定した自分を褒めてあげてください。

水曜日は体重が減りやすい!体重測定の習慣化でダイエットを成功させよう

ダイエットをする上で大切なことは、決して体重を減らして痩せることではありません。

食生活の見直しや運動への取り組みなど、健康的な生活習慣を作ることが最も重要な目的です。正しい生活習慣を身につければ、身体は自然と理想的なスタイルへ近づいていくでしょう。

体重測定を避けて現実逃避している自分に気付いたら、その時点で健康へのステップを1つ上がっています。体重測定を習慣化したり、健康診断を定期的に受けて、現在の自分が取り組むべき課題を見つけましょう。

この記事を書いた人 医師 山下あきこ

1974年、佐賀県生まれ。二児の母。内科医、脳神経内科専門医、抗加齢医学専門医、医学博士。アメリカ神経学会会員でもある。1999年…

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