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脳の意識を考えるだけで自分にとって本当に大切なことに気付ける

仕事や家事、育児、介護など、日々慌ただしく生活を送っていると、それだけで頭の中がいっぱい!という方も多いのではないでしょうか。

今回は「1日のうちで何を何パーセントぐらい考えているのか?」をはっきりさせてみましょう。

何か1つのことで頭がパンクしそう…。と悩んでいる方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。

目次

その悩み、脳内の割合はどのくらい?

ではまず、今のあなたが考えていることの脳内での意識の割合を考えてみましょう。

まずは4つの領域で考えてみる

1.仕事(主婦/主夫の場合は家事など)・・・  %
2.家族・・・  %
3.趣味や余暇・・・  %
4.友人、人間関係・・・  %

まずは、上記の4つの項目において、自分がどのくらいの割合考えているかを書き出してみましょう。

もしも4つのことにバランスよく意識が向いていると、均等に分けられた画像のような円グラフになります。

このような意識の使い方ができていると、心の健康を保ちやすいと言われています。

仕事のことが80%以上だとうつ病を発症しやすい傾向に

どうしても仕事のことで頭がいっぱい、という方も多いはず。グラフにしてみて、80%以上を占めている場合は注意しましょう。

仕事についての意識が80%以上の場合、ほかのことをほとんど考えない生活をしているため、うつ病を発症しやすい傾向があるのです。

休みの日も気持ちが仕事から離れないため、心からリラックスできず、仕事で問題が発生すると大きく気持ちが乱れてしまうことも。

1つの領域に意識が向きすぎるとさまざまな問題が起こる

例えば、80%以上趣味や余暇の過ごし方について考えていたら、仕事に集中できず、家族や人間関係に問題が生じてストレスを抱える結果になるかもしれません。

他にも家族についても、例えば子供のことが頭のほとんどを占めていたら、子供は親の思いが負担になり関係性が崩れることもあるかもしれません。

人間関係の意識割合が大きければ、恋人や友人が最重要事項になっていると相手の負担になってしまうことも。また、相手に合わせすぎて自分の価値観が分からなくなったり、相手が合わせてくれないと腹立たしく感じるかもしれません。

ひとつのことに意識を向けすぎないのが◎

このように普段から思考の領域が1つに偏りすぎていると、それがうまくいかなかったときにダメージが非常に大きく、ほかの領域で気持ちを紛らわせなくなります。

そのような状況に陥らないためにも、普段からバランスよく4つの領域に目を向けるようにすると、心の健康を保てるようになります。

とはいえ、心をかき乱されるような出来事が起こったらそのことばかりを考えてしまうかもしれません。そんなときは円グラフに今の自分の意識の割合を書き出してみて、どんなストレスや悩みに脳が支配されているのかを可視化してみましょう。

あなたが大切にしたいことに意識を向けて、心の健康を保ちましょう

もし、現状で何かの悩みを抱えている方はぜひこの円グラフを作ってみてください。意識の偏りがあることに気づけたら、理想とする円グラフも作ってみましょう。

あなたが大切にしたいこと、人生で楽しみたいことを後回しにせず、1日の意識をバランスよく保つように心がけてみてくださいね。

この記事を書いた人 医師 山下あきこ

1974年、佐賀県生まれ。二児の母。内科医、脳神経内科専門医、抗加齢医学専門医、医学博士。アメリカ神経学会会員でもある。1999年…

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